2024.02.26

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【靴下ソムリエ直伝】暖かい靴下の選び方とおすすめの冬用靴下を紹介

「冬になると足元が冷えてしまう」「靴下を履いてもなかなか足先が暖まらない」など、 冬場の冷え対策には、保温性に優れた靴下がおすすめです。

しかし、保温性の高い靴下といってもさまざまな種類があるため、どのように選べば良いのか悩む方もいるでしょう。

そこでこの記事では、冬用靴下の選び方を解説します。素材ごとの違いや、着用シーン別におすすめの暖かい靴下についても紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

   

冬用の靴下にぴったりなのは?素材の違いを紹介

冬用の靴下にぴったりなのは?素材の違いを紹介

冬用の靴下には主に、以下5種類の素材があります。まずは、それぞれの違いや特徴をみていきましょう。

・ウール
・カシミヤ
・シルク
・アンゴラ
・コットン

素材1.ウール

メリット
・保温性に優れている
・通気性・速乾性が高い
・天然の抗菌・防臭機能がある

デメリット
・毛玉ができやすい
・厚みが出やすい
・静電気が起きやすい

羊の毛が原材料のウールは、高い保温性を持ち、厚みもあるため足の冷え対策としてぴったりの素材です。

ウールは保温性だけでなく通気性にも優れており、ムレにくいという特徴があります。暖房が効いた室内や夏場は熱を逃がす働きをしてくれるため、季節を問わず使いやすいでしょう。

ただし、ウール素材の靴下は厚みが出やすいため、靴が履きづらくなる場合があります。また毛玉ができやすいのも注意したいポイントです。

天然の多機能繊維である吸放湿性の良い和紙と保温性の高いウールを混紡した2素材使用の靴下です。素材の良い所を生かし、保温性がありながらムレにくい冬にぴったりの靴下に仕上がっています。

さらに、極細で柔らかい感触の和紙糸がソフトな風合いなのも特徴の一つです。洗濯を繰り返すことによって繊維がほぐれるため、使えば使うほど柔らかい履きごこちになります。

軽くて丈夫なので、普段使いにもおすすめしたいアイテムです。

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素材2.カシミヤ

メリット
・軽くてしなやかで肌触りが良い
・保温性が高い
・光沢感がある

デメリット
・毛羽立ちしやすい
・価格が高い
・静電気が起きやすい

カシミヤは、「カシミヤヤギ」というヤギの毛を原材料とする素材です。保温性が高く、肌触りも良いため、靴下だけではなくマフラーや手袋などにも使用されています。

しかしながら、カシミヤは極細繊維のため、どうしても毛羽立ちやすいというデメリットがあります。また、希少価値の高い素材であるため、他の素材よりも値段が高くなる傾向にあります。

カシミヤを含む厳選された天然素材を使用し、履きごこちにこだわった靴下です。カシミヤ混にすることで保温性に優れているだけでなく、上品な風合いのあるソックスに仕上がりました。

また、履きくちを跡がつきにくい設計にしているため、締め付けが少ないのも特徴の一つです。足への締め付けが気になる方や、靴下を長時間着用したい方におすすめします。

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素材3.シルク

メリット
・吸湿性・放湿性に優れている
・静電気を起こしにくい

デメリット
・摩耗しやすい
・水と熱に弱い

シルクは、蚕(かいこ)の繭(まゆ)から採れる繊維を原材料とする天然素材です。吸放湿性に優れているので、サラッとしていながらなめらかでやさしい肌触りが特徴です。

しかし、シルクは肌触りが良い半面、たいへんデリケートな素材でもあります。摩耗しやすく、洗濯を繰り返すと硬くなってしまうため、お手入れには注意が必要です。

冬でも足は靴を履いてムレやすい環境にあります。特にムレやすい足指をシルクで包み込み、足先が快適な5本指ソックスです。

吸放湿性に優れ、ストッキングやタイツの中に履けば、足指のムレ対策になります。薄手なので重ね履きでもゴワつかず、靴のサイズに影響されにくいので一枚持っておくと便利です。

寒い日にはお気に入りの靴下と重ね履きすることで、足先の寒さ対策とムレ対策を行えます。

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素材4.アンゴラ

メリット
・保温性が高い
・軽くて柔らかい

デメリット
・毛が落ちやすい
・静電気が起きやすい

アンゴラは、「アンゴラウサギ」というウサギの毛を原材料とする素材です。繊維の中に空気と水分を含むことができるので、体温を逃がしにくく、保温性が高いという特徴があります。

一方で、アンゴラは毛が抜けやすいため、お手入れには注意が必要です。

繊維が長いためチクチクせず、なめらかな肌触りが特徴の靴下です。さりげないサイドケーブル柄で、かわいらしく合わせやすい一足です。

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素材5.コットン

メリット
・肌なじみが良い
・吸水性が高く耐久性に優れている

デメリット
・しわになりやすい
・乾きにくく縮みやすい

コットンは、綿の種子から採れる繊維を原材料とする植物由来の素材です。やさしい肌触りで肌着にも多く使用されています。

また、コットンは吸水性が高く洗濯しやすいものの、乾きにくく縮みやすい点には注意が必要です。

外側はコットン、内側は絹100%の二重編み構造となっているレッグウォーマーです。肌に触れる部分には絹を使用しているので、肌触りが良く、肌に負担をかけにくい風合いです。

また、薄手の生地で、ボトムスの下にも使いやすいアイテムです。丈が長めなので、ふくらはぎだけでなく、足の甲から足首にかけて使うこともできます。

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利用シーン別!冬用靴下の選び方

利用シーン別!冬用靴下の選び方

冬用の靴下を選ぶ際は、素材だけでなく厚さや長さ、締め付け感なども重要です。ここからは、「オフィス」と「室内」に分けて、それぞれのポイントを解説します。

オフィスにおすすめの冬用靴下

ビジネスシーンでは、見た目にスマートな薄手の靴下を選ぶと良いでしょう。

膝下丈のタイツや目の詰まったハイソックスであれば、プレーンな見た目でありながら暖かく過ごせます。

寒さが気になる方は、ふくらはぎまでの長さがある靴下がおすすめです。

膝下丈のタイツです。丈夫さと肌側の触感にこだわった設計で、2重構造になっています。肌側はなめらかな肌触り、表側は丈夫で毛玉ができにくいものに仕上がりました。

履きくちの締め付けが少ないので、長時間の使用でも負担になりにくく快適な履きごこちです。

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室内で過ごす時におすすめの冬用靴下

靴下で過ごすことの多い室内では、厚みのあるものを選ぶと良いでしょう。毛足の長いアンゴラやコットンなど、保温性が高く肌触りが良いものであれば、リラックス効果も得られます。

また、締め付けが少ない靴下であれば、履いたまま眠りについても安心です。

つま先が開閉できる靴下です。部屋で過ごす時はつま先を覆っておき、布団に入ってからはつま先を出すことで、寝る直前まで足を温められます。

足底の内側には綿パイル生地を使用しているため、汗を吸収しやすく、足がムレる心配はありません。また、履きくちにゴムがなく、縫い目も足の甲側につけるなど、肌へのやさしさにもこだわった一足です。

メンズサイズはこちら
【おやすみ】2wayつま先開閉ソックス<AUQ361>

 

毎年人気のルームソックスです。つま先までたっぷりの裏起毛が足を包み込み、暖かくやさしい履きごこちです。

もこもこしたデザインが見た目にも暖かくかわいい一足です。

メンズサイズはこちら
UCHI-COLLE(ウチコレ)クルー丈裏起毛ルームソックス<AUN050>

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冬の靴下選びで迷った時の比較ポイント

冬の靴下選びで迷った時の比較ポイント

冬用の靴下を選ぶにあたり、「どれが良いか分からない」と迷ってしまう方は、以下3つのポイントを意識しながら商品を比較してみてください。

・長さによる違い
・厚さによる違い
・重ね履きができる靴下

ポイント1.長さによる違い

靴下の長さは、足の甲を覆うだけの短いものから、ひざ上まで覆えるものまでさまざまです。

デザインやファッションによって、靴下の長さを使い分けている方も多いでしょう。

寒さが気になる方は、ふくらはぎまで覆える靴下をおすすめします。

ポイント2.厚さによる違い

冬場は、寒さ対策として厚手の靴下を選ぶ方が多いでしょう。しかし、厚すぎる靴下を履くと、普段履いている靴を履けなくなる場合があります。

特に、ヒールや革靴は伸縮性がないため、薄手もしくは中厚の靴下を選ぶのがおすすめです。

一方、室内で過ごす時は、厚手や極厚のものを選ぶと床からの冷気を防げます。靴下の厚さは、履くシーンに合わせて使い分けましょう。

ポイント3.重ね履きができる靴下

重ね履きをする時は、通気性が良く締め付けが少ない薄手のものを選ぶと良いでしょう。

1枚目に履く靴下は、調湿性に優れているシルクがおすすめです。シルクは調湿性に優れているだけでなく、肌触りが良く静電気が起こりにくい特徴があります。

2枚目には、綿やウールの素材がおすすめです。ただし、外出する際は靴が履けなくなる可能性があるため、なるべく薄いものを選びましょう。

肌なじみの良い天然のシルクを75%使用した靴下です。重ね履きの1枚目としても使いやすいよう薄手に仕上げています。

また、シルクの持つ調湿性のおかげで、重ね履きしてもムレにくいという特徴があります。1枚でも使用でき、夏場の靴下としてもぴったりです。

 

コットン素材で、ムレにくいクルー丈の靴下です。薄手の生地で作られているほか、つま先とかかとに余裕を持たせているため、重ね履きしても圧迫感がありません。

また、肌に触れる部分は綿100%で、なめらかな肌触りになっています。靴から靴下を覗かせることもできるので、靴下でおしゃれを楽しみたい方にもおすすめの一足です。

     

自分にあった冬用の靴下で冷え対策につなげよう

自分にあった冬用の靴下で冷え対策につなげよう

靴下に使用される素材はさまざまですが、冬の冷え対策には保温性が高いものを選ぶのがおすすめです。

特に、冷えを感じやすい方は、ふくらはぎまで長さがある靴下や、厚みのある靴下を選ぶと良いでしょう。

ただし、暖かくてもムレやすい靴下は、かえって冷えやすくなるおそれがあるため注意が必要です。この記事で紹介した靴下選びの比較ポイントや素材の違いを、ぜひ参考にしてみてください。

また、外出する時は薄手で機能的なもの、室内で過ごす時は厚手で締め付けが少ないものにするなど、ご自身のライフスタイルに合った靴下を探していきましょう。

 

【監修:靴下ソムリエコメント】
快適な暖かさを保つためには2つのポイントがあります。
1つ目は、「体温を外に逃がさない」ということ。そのためには①熱伝導性の低い生地を選ぶこと(本記事の5種類の素材を参照)②空気の層を作ること(靴下の重ね履きをしたり、室内では起毛やパイル生地を選ぶと◎)③生地の密度の高いものを選ぶこと(膝下丈タイツなど)に着目すると良いでしょう。
2つ目は、「吸放湿性の良い生地を選ぶこと」。足は冬でもムレやすいので、吸放湿性の良い生地で快適な着用感を意識するようにしてください。

 

【靴下ソムリエとは】
靴下の産地である奈良県靴下工業協同組合が主催する資格認定制度です。「靴下ソムリエ資格認定制度」は、靴下についての「歴史」「生産・技術」「製品」など豊富な知識を持ち、消費者に靴下の魅力や価値を正しく伝えることができる伝道師的な人材を育成することを目的としています。
グンゼの企画や販売担当にも多くの資格保持者がおり、靴下におけるプロとして活躍しています。

 
【靴下ソムリエ直伝】暖かい靴下の選び方とおすすめの冬用靴下を紹介

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