2025.04.01

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身だしなみ 季節

【医師監修】お尻の汗がすごい! 下半身(お尻・太もも)の汗対策&便利グッズ

暖かい季節になると悩まされる汗対策。ズボンやスカートがベタベタして気持ち悪いといった事もありますよね。

この記事では、お尻や太ももに汗をかく原因と対策について解説しています。1枚あるだけで夏を快適に過ごせる具体的な便利グッズも紹介するので、下半身の汗対策にお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。

 

■【アンケート】お尻や太ももは意外と汗が気になる場所

【アンケート】 お尻や太ももの汗、気になったことある?

汗が気になる部位として最も多かったのは「脇」でした。たしかに脇は汗をかきやすく、服にも汗じみになりや
すいので気になりますよね。
続いて多かったのは、「お尻や太もも」でした。意外と気になっている方が多いことがわかります。
長時間デスクワークで座っているとき・電車で座っているとき・自転車を漕いでいるときなどに、お尻や太ももには汗をたくさんかいてしまいますし、すぐに拭ける場所でもないので不快感も強くなりますね。

   

■お尻の汗がすごい…お尻や太ももに汗をかくのはなぜ?

お尻の汗がすごい…お尻や太ももに汗をかくのはなぜ?

・お尻や太ももはもともと汗をかきやすい部位ではない

体の中にも汗をかきやすい部位とそうでない部位がありますよね。汗は、汗腺と呼ばれる皮下組織内にある皮脂腺から分泌されます。汗腺は全身に分布していますが、中でも顔や背中・胸・足の裏・手のひらなどに多く存在します。そのため、これらの部位は汗をかきやすいのです。

汗腺の量としては、太ももやお尻は決して多い部位ではありません。それにも関わらずこれらの部位に汗をかきやすいのには、行動や生活習慣などの理由も関連していると言えるでしょう。

・それなのに、お尻や太ももに汗をかきやすくなる理由とは?

汗腺の量は多くないお尻や太ももですが、それでも汗をかきやすいのはなぜでしょうか。主な理由として3つほど考えられます。

①椅子に長時間座っていると蒸れるから
特にデスクワークの方はイメージがつきやすいはずです。座っていると体と椅子が密着して通気性が悪くなり、お尻に汗をかきやすく&蒸れやすくなります。

②自転車のサドルなど汗をかきやすい材質に触れているから
自転車のサドルなどに使用される合成皮革は、布地の上に合成樹脂がコーティングされています。通気性に乏しく蒸れやすい、という特徴があるのです。

③緊張やストレスにより自律神経が乱れるから
汗をかくのは暑さや通気性だけが原因ではありません。緊張する場面で手汗から始まり、太ももの辺りまで汗がじんわりと広がっていく経験がある方も少なくないでしょう。

   

■お尻に汗をかきやすい…!汗をかきすぎると病気の可能性はある?

お尻に汗をかきやすい…!汗をかきすぎると病気の可能性はある?

・日常生活に支障をきたすほどの大量の汗は病気の可能性も

そもそも汗をかく理由は、汗が蒸発するときに体の表面の熱を奪うことで体温が上がりすぎた体を冷やすためです。汗には、体温を一定に保ち体の機能を正常に働かせる役割があるのです。

ですが、「快適な温度環境にある中でも急に汗が噴き出る」「周りの人は汗をかいていないのに、自分だけ大量に汗をかいている」「座っていると、びしょびしょになってしまうほど汗が出る」といった場合、多汗症やホルモンの代謝異常・自律神経の異常など何らかの病気が関連している可能性があります。

・過剰な汗と自律神経の関係

過剰な汗には、自律神経の乱れが関係していることがあります。
自律神経とは、臓器や体温調節・消化活動など、人が生きていく上で欠かすことのできない機能を無意識にコントロールしている神経です。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、これらがバランスを取ることで上記のような機能を調整しています。

過剰な汗と自律神経の関係

・交感神経:緊張を司る(日中の活動中に優位になる)
・副交感神経:休息を司る(睡眠時やリラックス時に優位になる)

しかし、このバランスは精神的ストレスや慢性的な睡眠不足・環境の変化などさまざまな要因によって崩れてしまいます。すると、体の機能調節がうまくいかなくなり、体のいろいろな部位にいろいろな異常が現れるのです。過剰な汗もその一つです。

自律神経のバランスを整えるためには、ストレスをためない・十分な睡眠をとる・生活リズムを整えるなどの対策が必要になります。自分なりのストレス解消方法を見つけて上手に発散できるようにしたり、安心して眠れるよう就寝環境を整えたり、早寝早起きなど日々の生活リズムの改善を意識しましょう。

   

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【医師からの一言コメント】
皮膚科医として診療をしていると、お尻の汗について悩まれている方は少なくありません。特に、汗をかく機会の多い夏場になると、相談が増えます。

長時間車に乗ることで起きやすいのが、お尻ににきびのようなものができる「ジープ病」と呼ばれる症状です。このほかにも、症状は多岐にわたり、さまざまな症状でご相談をいただきます。

ただ、汗をかくことは、人間の機能としてとても大切な機能です。汗をかくのは体質ですので、皮膚科医としては、汗を蒸発させやすい下着の選び方についてお伝えしています。

縫い目や生地にも、こだわりをもって作られている下着を試してみてください。ご自身に合う下着がみつかれば、より快適に過ごせるはずです。

   

■簡単にできる! お尻や太もも、下半身の汗対策3選

簡単にできる! お尻や太もも、下半身の汗対策3選

最後に、男女別のお尻や太ももの汗対策についてご紹介します。

・お尻や太ももの汗を吸収する下着・インナーを着用する

1つ目の汗対策は「出てきた汗をすぐに吸収してしまう」です。吸汗速乾に優れた下着・インナーで蒸れや汗ジミを予防しましょう。長め丈のインナーボトムスなら太もも汗もカバーできます。

汗が吸収されてしまえば、肌と衣服がピッタリくっついてしまう不快感もなくなりますね。この記事の後半では、下半身の汗対策に適した便利グッズを紹介します。ぜひ参考にしてください。

・汗ジミがうつりにくいボトムスを選ぶ

「汗をかいても周りに気づかれにくいようにしてしまう」のが2つ目の汗対策です。吸水性が高いものの速乾性に優れていないボトムスでは、汗ジミがうつりやすくなってしまいます。

汗が目立ちにくい生地や色のボトムスなら汗ジミ対策に役立ちます。具体的には、速乾性の高いポリエステルやメッシュ生地、汗ジミと服の色の濃淡差が出にくい黒や紺色などがおすすめです。

・座布団を敷く・蒸れにくい材質の椅子に座る

3つ目の対策は「着るものではなく座るものに対策を講じる」です。レザーやビニール素材の椅子は汗を吸わないので蒸れやすく汗ジミに繋がってしまいます。蒸れにくい材質の椅子に座るか、座布団などで蒸れにくい環境を作るのが良いでしょう。

デスクワークの方など、普段から座る場所が決まっている場合にはおすすめです。着るもの・座るものの両方に汗対策ができればベターですね。

   

■【女性向け】お尻や太ももの汗対策に使いやすいショーツ・インナー

では具体的に、下半身の汗対策に適した商品にはどのようなものがあるのでしょうか。まずは女性向けのものを「ショーツ」と「インナー」に分けてご紹介します。

男性はこちら▼

・通気性や速乾性の高い、汗対策向きショーツ

地肌に触れる部分が多いショーツ。デリケートな部分を衛生的に保つ機能はもちろんのこと、汗や蒸れの対策ができる商品がうれしいですよね。ここでは着ごこちも重視した汗対策におすすめのショーツを掲載しています。

KIREILABO(キレイラボ)【完全無縫製】【ひんやり軽い】レギュラーショーツ <KL7270>KIREILABO(キレイラボ)【完全無縫製】【ひんやり軽い】レギュラーショーツ <KL7270>

接触冷感の素材で、肌が生地に触れた瞬間、ひんやり気持ちよく、さらっとした肌触りが暑い日にぴったりです。お尻周りに汗をかきやすい方でも、ドライな着ごこちで着用できます。

また、縫い目がないので肌あたりがよく、洗濯タグも転写プリントにすることで肌への刺激を軽減します。ショーツのラインが目立ちにくく、シルエットをきれいに見せてくれますよ。

さらに、グンゼオリジナルのうるおいの保湿「スキンタッチ加工」で、肌にやさしい着ごこちと風合いを生み出しました。

なお、こちらの商品にはメッシュタイプもあります。柔らかいメッシュ素材で通気性が高く、吸汗速乾性に優れているので、暑い夏におすすめです。

    KIREILABO(キレイラボ)【さわやかメッシュ】レギュラーショーツ <KL7570> KIREILABO(キレイラボ)【さわやかメッシュ】レギュラーショーツ <KL7570>

きりっぱなしが気持ちいい、汗でのベタつきがない素肌さらりインナーシリーズです。吸汗速乾で汗がすばやく乾き、ベタつきを軽減。お尻周りや太ももの汗対策に最適です。薄手ながらUVカット機能がついているのも嬉しいところ。

・股汗がひどい女性にも!パンツタイプのインナーボトムス

「股汗をかきやすいので、パンツタイプのボトムスは避けてしまっている…」という女性もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは暑い季節でも使用できる、汗対策に自信があるパンツタイプのインナーボトムスを紹介します。この機会にぜひご検討ください。

スカートやワイドパンツ・その他ボトムの下にはくフレアパンツです。下着や足の形が透けるのを予防するのはもちろん、薄くて軽いドライな素材なので下半身の汗ジミ・ムレ対策にもぴったり。1枚持っているととても便利なアイテムです。

   

お尻や太ももの汗を素早く吸収してくれるペチパンツです。薄くて軽いカットオフ素材なので、暑い季節でも穿くことができます。

肌が発散する湿気を素早く吸収し、嫌なムレやベタつきをシャットアウト。速乾性に優れているので汗も洗濯後も素早く乾きます。毎日清潔に着用できる嬉しい設計ですね。

インナーが肌に張り付く不快感もないので、ムレ知らずの爽快さを実感したい方におすすめです。

   

こちらもお尻や太ももの汗対策にピッタリなインナーボトムスで、まるで着用していないような穿きごこちが売りです。薄くて軽い、綿100%の素材をお試しください。

綿100%といってもただの綿ではなく「強撚綿」を使用しています。汗で肌着が肌にベタっと貼りついてしまう夏の不快な感覚を軽減するために、ハリがあってサラッとした清潔感のある肌ざわりを実現しました。

   

・スカートタイプのインナーボトムス

「パンツタイプのインナーボトムスではタイトスカートを穿くときにシルエットが気になってしまう」という方には、スカートタイプのインナーボトムスがおすすめです。脚のラインがうつりにくいというメリットがあります。

   

アウターからの下着の透けを軽減する、スカートの下にはくペチコートです。薄くて軽い、サラッとドライな素材を使用しています。

吸放湿性に優れ、夏も冬もムレ対策ができるオールシーズン対応の商品。ウエストがくい込みにくく、下着のラインが浮き出にくいのでスッキリ着こなせるのも魅力的です。

汗対策や透けにくさだけでなく、快適性・ファッション性を求める方におすすめの便利なアイテムになります。

   

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■【男性向け】お尻や太ももの汗対策に使いやすいパンツ・インナー

夏場のスーツでお尻の汗がすごい、という男性も多いのではないでしょうか。着用するものを工夫するだけで周囲からの印象や快適さがガラリと変わります。パンツやインナーにこだわりがない方もご一読ください。/p>

・通気性のいいボクサーパンツ

何気なく穿いているボクサーパンツですが、汗のニオイまで軽減してくれる商品や、腰ゴムのないボクサーパンツもあることはご存知ですか?毎日使うからこそ、ここで一工夫してみましょう。

機能性に優れた3つのボクサーパンツを紹介します。

COOLMAGIC(クールマジック)【メッシュ】ボクサーパンツ <MC3280H>COOLMAGIC(クールマジック)【メッシュ】ボクサーパンツ <MC3280H>

凹凸感のある鹿の子素材を使用し、さらっとした穿きごこちで汗のベタつきを軽減し、お尻周りの汗対策に役立ちます。吸収力に優れ、身体をドライに保ち、イヤなニオイの成分を分解、吸着し、汗のニオイを軽減してくれます。

なお、こちらの製品にはロング丈もあります。太ももの汗がズボンに染みるのが気になる方におすすめです。

    COOLMAGIC(クールマジック) ロングボクサー <MC3285H>COOLMAGIC(クールマジック) ロングボクサー <MC3285H>

ウエストゴムのないボクサーパンツです。レーヨン使用のストレッチメッシュ素材を使用しているから、通気性は抜群。下半身に汗をかきやすい方でも快適に着用できます。また、ウエストゴムがないので、締め付けの少ないラクな穿きごこちです。さらに、ウエスト・裾が切りっぱなしになっているので、生地のかさばりや縫い目が少なく肌あたりのよい着用感になっています。

・お尻+太ももの汗対策にも最適なステテコ・インナーボトムス

「ただでさえお尻の汗がすごいのに、インナーなんて穿いていられない」と思う方もいらっしゃるでしょう。しかし近年のインナーは、夏日でも清涼感ある冷感素材のものも増えています。インナーを着用することで、大切なズボンやスラックスへの汗ジミも軽減することができます。

天然綿100%なのに、涼しく心地よい接触冷感インナーです。触った瞬間にひんやりと感じられるので暑い夏に適しています。

汗をしっかりと吸ってムレにくく、洗濯を繰り返しても汗消臭力をキープしてくれます。ニオイについては自分では気が付きにくいものですので、消臭力を維持できるのは有り難いですよね。

ヒップ回りがゆったりした仕様なので「インナーのフィット感が苦手」という方にもおすすめできる商品です。

   

肌が発散する湿気を素早く吸収し、嫌なムレやベタつきをシャットアウトし、快適なサラサラ感が続きます。吸汗速乾性があり、汗を素早く拡散しベタつきを軽減します。

   

ぺチパンツが脚の汗を吸い取ってくれるので、ズボンの汗ジミ問題も軽減してくれるインナーです。シアーで軽く、サラッとしたしなやかな肌触りが特徴。

また、肌透けを防止する内マチ付きなので「家の中でもパンツを穿かずにこれ1枚でOK」という驚きの機能性です。

ベタつきや汗ジミなどの夏の不快感をコレ1枚で解決できてしまいます。

   

■インナーボトムスを上手く使って、お尻や太ももの汗対策を!

インナーボトムスを上手く使って、お尻や太ももの汗対策を!

この記事では、暑い夏でも快適に過ごせる方法や、便利なインナーを紹介しました。 暑い時期になってくると気になるお尻周りや太ももの汗。座り姿勢が長いと、特に気になってしまいますよね。

インナーボトムスを上手く活用して、うっかり汗で焦ることがないよう下半身の汗対策をしておきましょう!

【この記事の監修者】
医師・高藤円香
医師・高藤円香
2013年防衛医科大学校を卒業後、臨床研修を終了。その後、大阪大学医学部附属病院や自衛隊阪神病院で研修ののち、皮膚科専門医を取得。現在は、皮膚科医として地域の方々の一般診療をメインに、アトピー性皮膚炎や乾癬などの診療にあたっており、執筆・監修などにも力を入れている。
※この記事は、正しい情報発信を行うために、医師に監修を依頼しております。商品について医師が推薦を行うものではありません
   
【医師監修】お尻の汗がすごい! 下半身(お尻・太もも)の汗対策&便利グッズ

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