2024.08.20

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【医師監修】足汗対策!サンダルが履けない、ニオイが気になるときの解決方法を紹介

夏場にサンダルを履くと、「汗で滑って歩きにくい」という経験がある方や、冬場はブーツの中が蒸れて「ニオイが気になる」という方は多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、足汗や足のニオイで悩む方に向け、よくある足汗の悩み、汗のかき方の種類を解説します。

あわせて、足のベタ付きやニオイを軽減するための対策、おすすめの靴下なども紹介しますので、ぜひ取り入れてみてください。

   

よくある足汗の悩み

よくある足汗の悩み

足汗に関する悩みには、どのようなものがあるのでしょうか?

まずは、よくある足汗の悩みをいくつか紹介します。

なお、この記事で取り扱う「足汗」とは、足裏の汗のことです。脚を含めた下半身の汗についてお悩みの方は、以下の記事を参考にしてください。

 

足汗でサンダルが履けない

サンダルは、インソールに合成皮革などのツルツルとした素材が使用されていることが多いです。

合成皮革などの素材は汗を吸収しにくいため、素足でサンダルを履いていると、足裏とインソールの間に足汗が残ってしまいます。

足汗が残った状態で歩くと、足汗が水膜となって足裏とサンダルの摩擦力が下がり、サンダルの中で足が滑って歩きにくくなってしまうのです。

特に、ヒールのあるサンダルは前方に足が滑りやすいため、さらに歩きづらいと感じやすくなります。

足裏の蒸れや汗の量で不快になる

足汗で靴や靴下が蒸れてしまい、不快に感じる方も多いです。

足汗が放置された状態が続くと、汗疹(あせも)になってしまったり、汗に含まれるアンモニアや塩分などが肌を刺激して、皮膚が荒れたりかぶれたりする可能性もあります。

さらに、大量の足汗は、無数の水ぶくれができる異汗性湿疹(いかんせいしっしん)を引き起こすこともあるため注意が必要です。

   

雑菌の繁殖によって足や靴がクサくなる

長時間靴を履いたあと、靴を脱ぐときに「酸っぱいニオイを感じる」という方も少なくありません。

足には汗腺が集中しているため、汗をかきやすい部分です。雑菌が繁殖すると、足や靴、靴下などのニオイの原因となります。

このニオイは、雑菌が汗や皮脂を分解する過程で発生するイソ吉草酸(いそきっそうさん)や酢酸などが原因です。

足裏をきれいに拭いたとしても、靴の中敷き自体に菌が繁殖してしまい、靴がニオうこともあります。

 

汗のかき方の種類

汗のかき方の種類

汗のかき方には、単純に「気温が高い」という以外にも、実はさまざまな種類があります。

ここでは、代表的な「温熱性発汗」「味覚性発汗」「精神性発汗」の3つをみていきましょう。

温熱性発汗

温熱性発汗とは、暑いときや運動したときに、上昇した体温を下げるために分泌される汗です。

手のひらや足裏を除く、全身から分泌されます。

適正な体温とされる36.5度から37度前後よりも体温が上がると、脳の視床下部(ししょうかぶ)から体温を下げる指令が出て、汗腺へ伝達されることで全身から発汗し、気化熱を放熱することにより体温を下げます。

味覚性発汗

味覚性発汗とは、味覚の刺激によって反射的に分泌される汗です。

辛い食べ物などを食べたときに、鼻や額などに汗をかき、食べ終われば汗はひきます。

また、辛味の刺激が強いほど汗の出る範囲が広くなり、一般的に温熱性発汗に上乗せして生じます。

精神性発汗

精神性発汗とは、驚いたときや緊張したときなど、精神的な刺激を受けたときに分泌される汗で、緊張性発汗とも呼ばれます。

精神的な刺激を受けると、自律神経の一つである交感神経が過敏に反応し、体温が上昇したときと同様に発汗します。

脇や手のひら、足裏などの局所的な部位に短時間分泌され、発汗量は少なく、精神的刺激を受けてから発汗が始まるまでの時間が短いという特徴があります。

   

汗が多い場合は足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)の可能性も

汗が多い場合は足蹠多汗症(そくせきたかんしょう)の可能性も  

一般的に多汗症とは、暑さや運動とは関係なく大量の汗をかく疾患です。頭部や顔、手のひら、脇、足裏などの局所的な部位に大量の発汗がみられます。

多汗症のうち、足裏に症状が出るものが「足蹠多汗症」です。手のひらに多くの汗をかく「手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)」も同時にみられることがあります。

足蹠多汗症の原因は明確に解明されていないものの、自律神経の一つである交感神経が関係しているといわれています。

足蹠多汗症の症状が軽ければ、足裏が濡れる程度の発汗ですが、重ければ滴るほどの発汗があります。

足汗が多いと感じたり、日常的に靴下が湿っていたりするなど、足蹠多汗症の疑いがある場合は、皮膚科の専門医に相談しましょう。

   

【汗のベタ付き対策】蒸れにくい靴下を履く

【汗のベタ付き対策】蒸れにくい靴下を履く  

足汗によるベタ付きを防ぐには、蒸れにくい靴下やストッキングをはくことをおすすめします。

通気性や吸汗速乾性の高いもの、シルクや綿などの天然繊維が使用された靴下を選びましょう。

ここでは、足汗が気になる方におすすめのアイテムを紹介します。

スニーカー着用時や家の中で過ごすときにおすすめ

シルク混ソックスは、スニーカーを履くときや、家で過ごすときにおすすめの商品です。

シルクを贅沢に使用しているため肌なじみがよく、吸放湿性にも優れているので、蒸れにくいという特徴があります。

パンプス着用時におすすめ

足底綿ストッキングは、パンプスを履いたときの足汗が気になる方におすすめです。

足底の綿が汗を吸収してくれるため蒸れにくく、ベタ付きも軽減します。

パンプスだけでなくスニーカー着用時にもおすすめのストッキングです。

 

【男性用】サンダルソックス

こちらのサンダルソックスは、足底のベタ付きや、サンダル本体が肌にあたってすれるトラブルを防ぎます。

インパクトのあるカラーラインナップで、足元のおしゃれを楽しみたい方にもおすすめです。

毛玉ができにくい加工が施されているため、やわらかな肌ざわりが長持ちします。

   

【足のニオイ対策】石鹸や制汗デオドラントで足をケアする

足汗対策に続いて、足汗によるニオイを防ぐには、以下の方法を試してみてください。

・殺菌成分を含む石鹸を使う
・足用の制汗デオドラント剤を使う
・消臭加工が施された靴下を履く

それぞれの方法について、詳しく解説します。

殺菌成分を含む石鹸を使う

足汗によるニオイを防ぐためには、雑菌を増やさないことが大切です。

殺菌成分入りの石鹸で足を洗い、皮脂や角質など、雑菌の原因となる汚れを念入りに落としましょう。

指の間や爪の先端、付け根なども丁寧に洗い、石鹸はしっかりと流します。洗ったあとは、足の水気をよくふき取り、十分に乾燥させてください。

足用の制汗デオドラント剤を使う

制汗デオドラント剤を使用することも効果的です。

制汗デオドラント剤を付けておけば、汗の量を抑えられ、殺菌成分が雑菌の繁殖を妨ぎます。

制汗デオドラント剤には、靴下やストッキングのうえからスプレーできるタイプもあり、消臭成分も含まれているのが一般的です。

消臭加工が施された靴下を履く

消臭加工が施された靴下を履くと、足汗によるニオイを軽減できる可能性があります。

最近では、ニオイの原因となるイソ吉草酸や酢酸などを吸着したり、分解したりする成分が織り込まれた消臭加工の靴下が多く販売されています。

吸湿性と速乾性に優れたシルクや麻、ウールなどの素材が使用された蒸れにくい靴下を選ぶと、効果がより高まるでしょう。

消臭ソックス一覧
メンズ 靴下・ソックス [消臭]
レディース 靴下・ソックス [消臭]

   

お尻や太ももなど下半身の汗は下着やインナーボトムスを着用する

下半身は本来、汗腺の多い部位ではありません。しかし、座っているときは通気性が悪くなり、蒸れやすくなります。

お尻や太ももなど下半身の汗については、インナーボトムスを着用して対策しましょう。

インナーボトムス一覧
メンズ ステテコ・半ズボン下
レディース インナーボトムス・ズボン下 [春夏]

下半身の汗対策については、以下の記事を参考にしてみてください。

     

足のケアとおすすめアイテムをセットで対策しましょう

足汗でサンダルが履けないときや、蒸れによる不快感は、通気性と吸汗速乾性の高い靴下やストッキングを活用して対策しましょう。

また、足汗によるニオイは、雑菌を増やさないように足をケアしたり、足用の制汗デオドラント剤を使用したりすることで抑えられます。

この記事で紹介した対策アイテムを参考に、ストレスなくサンダルを履けるよう対策していきましょう。

【この記事の監修者】
竹内 想
竹内 想
国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積みました。その後、大学病院に戻り、皮膚科医としてクリニックでの外来や臨床研究を行っています。AGAを含めた、自由診療の治療にも多く携わってきた経験を活かし、皮膚科の知識について、みなさんに分かりやすく理解していただけるよう、正確さやわかりやすさを心がけた情報発信を行っています。
※この記事は、正しい情報発信を行うために、医師に監修を依頼しております。商品について医師が推薦を行うものではありません
   
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