2024.06.14

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【医師監修】ヒリヒリ痛い股ずれ!原因と予防アイテム・対策をご紹介

歩くたびに太ももの内側が擦れて、ヒリヒリしたり肌トラブルが起きたりする「股ずれ」に悩む方は少なくありません。中には「痛みで歩くのもつらい」という方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、股ずれの症状と原因、股ずれになってしまったときの対処法を紹介します。

あわせて、股ずれ対策に役立つアイテムについても触れていますので、股ずれでお悩みの方はぜひ参考にしてください。

   

■股ずれとは

■股ずれとは

股ずれとは、歩行時などに太ももの内側同士がこすれあって、皮膚に炎症や痛みが生じる状態を指します。ズボンの生地が擦れて穴があくなど、生地がダメージを受けてしまうことも股ずれと呼びます。

・股ずれの症状

   

股ずれの症状
・皮膚が赤くなってむけてしまう
・太ももがかゆい
・ヒリヒリと痛む

股ずれを起こすと、太ももの内側の皮膚に上記のような症状が現れます。

皮膚が赤くなってむけてしまう

太ももの摩擦によって、皮膚が赤く炎症を起こしている状態です。ひどい場合は皮膚の炎症だけでなく、皮がむけてしまったり水ぶくれやブツブツなどの症状が現れたりして、歩くのがつらくなる方もいます。

太ももがかゆい

股ずれの症状には、太ももの摩擦や汗によるかゆみもあります。太ももの内側は湿気がたまりやすいので、汗をかきやすい時季は注意が必要です。

ヒリヒリと痛む

痛みを感じたときは、凍らせた保冷剤をタオルで包んで患部を冷やすと症状が和らぎやすくなります。皮膚が乾燥している場合は、市販の保湿剤を塗るのも良いでしょう。

■男女を問わずに注意したい!股ずれの原因

■男女を問わずに注意したい!股ずれの原因

股ずれは、以下のようなことが原因で起きやすくなります。

・歩行時の摩擦
・ズボンと太ももの汗蒸れ

・原因1. 歩行時の摩擦

歩行時に、太ももの内側の肌と肌がこすれることが、股ずれの原因です。人は一日に約5,000歩〜10,000歩程度歩いています。そのたびに肌と肌がこすれれば、何かしら皮膚に症状が起こっても不思議ではありません。特に、肥満気味の方・太ももの太い方・X脚などで内股気味の方は、こすれやすく股ずれを起こしやすいといえます。

・原因2. ズボンと太ももの汗蒸れ

汗も股ずれの原因の一つです。太ももの内側は蒸れやすく汗をかきやすい部位です。汗によるベタつきが発生すると、肌と肌、または肌とズボンの摩擦が大きくなり、太ももの肌トラブルを引き起こしやすくなります。また、汗による湿気と摩擦が重なることで、ズボンの傷みも早くなります。

■股ずれになりやすい人

■股ずれになりやすい人

股ずれになりやすい人には、以下のような共通点があります。

・ぽっちゃり体型の人や太ももが太い人
・内股歩きの人やX脚の人

また、自転車を頻繁に利用する人も注意が必要です。サドルと太ももが干渉して摩擦が発生しやすくなるからです。

・ぽっちゃり体型の人や太ももが太い人

股ずれは、太ももの皮膚がこすれることで起こるため、ぽっちゃり体型の人や太ももが太い人は股ずれになりやすい傾向にあります。

・内股歩きの人やX脚の人

太ももが細い人であっても、脚の形や歩き方によって股ずれになる可能性があります。

■股ずれになってしまったときの対処方法

股ずれになってしまった場合の対処方法

股ずれによって生じた肌トラブルは、放っておくとなかなか治りません。それどころか、毎日同じ部分がこすれることで、肌トラブルが悪化してしまうこともあります。股ずれの症状が起きたら、できるだけ早く対処しましょう。

・1. 傷から菌が入らないよう清潔に保つ

股ずれが慢性化している場合、皮膚が少しずつダメージを受け続け、肌トラブルが悪化してしまうことがあります。したがって、患部から菌が入らないよう清潔に保ちましょう。シャワーなどで洗ったあと、必要であれば絆創膏や傷パットを貼ったりすると良いでしょう。

・2. 痛みやかゆみを和らげたいときは患部を冷やす

股ずれによる痛みやかゆみは、冷やすことで和らぎます。保冷剤をタオルやハンカチでくるみ、患部に当ててみてください。ただし、冷やしすぎると凍傷になる危険性があるので、冷やしすぎには注意しましょう。

・3. 肌トラブルやニオイがあるときは医療機関を受診する

股ずれを放置していると、ひどい場合には真菌(しんきん)や細菌による感染を起こしてしまうおそれもあります。

さらに、ニオイが気になる場合は感染症の可能性もあるため、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

医師からの一言コメント
股ずれになってしまったときの対処方法について説明しました。市販のクリームを塗ったり、アイスノンを用いて冷やすことはすぐに対処が可能だと思います。早めに対処することで医療機関を受診せずに治すことも可能になる可能性があります。また、股ずれになりやすいだろうと予想される方は、事前に予防策として衣類やパウダーなどを準備し対応されておくと良いと思います。

■股ずれの予防・対策方法

股ずれの予防・対策方法

股ずれは一度できるとなかなか治りにくいので、一番良いのは股ずれが起きないよう事前に予防することです。ここからは、具体的な予防と対策方法を見ていきましょう。

・予防と対策1. 股ずれ防止クリームを塗る

薬局などで売っている専用の股ずれ防止クリームや、皮膚保護クリーム・ワセリンなどの滑りを良くする保湿剤を太ももの内側に塗ると、肌と肌の摩擦が減り、ダメージ軽減につながります。歩行時間が長くなりそうな日は、あらかじめこういったクリームを使用してみるのも良いでしょう。

   

股ずれ防止クリームの使用感について

股ずれ防止クリームには、製品によって違いはあるものの、ベタつきの少ないジェルタイプが多いようです。やわらかいテクスチャーで伸びが良いものであれば、サッと塗りやすいでしょう。

股ずれ防止クリームの効果的な使い方

汗などをしっかり拭き取ってから、少量を薄く塗り広げるのがポイントです。運動をしたり大量に汗をかいたりする日は、日中に何度か塗り直しをするとより効果的です。

・予防と対策2. 太ももにベビーパウダーを塗る

ベビーパウダーには汗を吸収する作用があるため、太ももの内側に塗っておくと、汗のベタつきによる摩擦を軽減できます。夏場など、太ももの内側の汗蒸れやベタつきが気になるときにも、ベビーパウダーをはたいておくとサラサラに保ちやすいです。

・予防と対策3. 摩擦対策用にインナーを穿く

ズボンが内ももにあたったり、内ももの皮膚が直接すれたりすることがないように、インナーパンツで物理的に太ももを覆うのも良い方法です。皮膚の摩擦をガードし、すでに起きている股ずれを悪化させないための対策にもなります。

例えば、男性ならロングボクサーやステテコ、女性はペチパンツやスパッツなどをインナーに穿くと良いでしょう。

■【レディース】股ずれ対策におすすめのインナー

股ずれ対策におすすめのレディース向けインナーには、大きく分けて以下の3種類があります。

・ペチパンツ
・スパッツ・レギンス
・パンティストッキング・タイツ

・ペチパンツ

ペチパンツは、ゆとり感ととろみ感のある素材でゆったりと履けるのが魅力です。ロングスカートやワイドパンツなどの下に着用することをおすすめします。

ADVANCELABEL(アドバンスレーベル)フレアパンツ<MA4265>

ADVANCELABEL(アドバンスレーベル)フレアパンツ<MA4265>

サラッとした肌触りと吸放湿性に優れたフレアパンツです。ウエストと裾はフラットなきりっぱなしで、ウエストの重なりが気になりにくく、スカートにもワイドパンツの下にも穿ける優れものです。

ADVANCELABEL(アドバンスレーベル)ロングフレアパンツ<MA4267>

ADVANCELABEL(アドバンスレーベル)ロングフレアパンツ<MA4267>

太ももの擦れや汗によるベタつきを防止するとともに、下着の透けにも役立つロングフレアパンツです。締めつけ感がなく、アウターにひびきにくいので、一枚あると重宝します。

グンゼのおすすめペチパンツ一覧
▶ペチコート・ペチパンツ

・スパッツ・レギンス

ボトムスの下にスパッツを穿くと、肌同士が直接触れあわずに済むので股ずれ予防に効果的です。スパッツ・レギンスと一口にいってもさまざまな丈のものがあるので、ボトムスの長さにあわせて変えると良いでしょう。

Tuché(トゥシェ)【ペチレギ】9分丈レギンス<THF55R>

Tuché(トゥシェ)【ペチレギ】9分丈レギンス<THF55R>

汗によるベタつきや張りつき、静電気で衣類がまとわりつくのを防いでくれる9分丈レギンスです。丈が長いので、白色のボトムスやロング丈のスカートでも安心して着用できます。

Tuché(トゥシェ)【ペチレギ】7分丈レギンス<THF54R>

Tuché(トゥシェ)【ペチレギ】7分丈レギンス<THF54R>

アンクルパンツやクロップドパンツなどにあわせるインナーには7分丈がおすすめです。レギンスはペチコートに比べフィット感があるので、重ねばきによるゴワゴワが気になるときや、タイトなボトムスにあわせたいときにも便利です。

Tuché(トゥシェ)【ペチレギ】5分丈レギンス<THF43A>

Tuché(トゥシェ)【ペチレギ】5分丈レギンス<THF43A>

9分丈、そして7分丈に続き、5分丈のレギンスもあります。薄手で表にひびきにくいので、スキニーパンツなどにもあわせやすいです。

グンゼのおすすめスパッツ・レギンス一覧
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・パンティストッキング・タイツ

パンティストッキングやタイツは、ボトムスの下に穿いてもごわつきやもたつきがないので、タイトなパンツやスカートなどさまざまなアイテムにあわせやすいです。

Tuché(トゥシェ)足底綿ストッキング<TH234D>

Tuché(トゥシェ)足底綿ストッキング<TH234D>

スレに強いストッキングです。スニーカーやパンプスを履いたときの、汗による蒸れやニオイも軽減します。つま先までしっかり補強しているので、丈夫な点でも特徴の一つです。

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■【メンズ】股ずれ対策におすすめのインナー

股ずれ対策におすすめのメンズ向けインナーには、大きく分けて以下の2種類があります。

・ロングボクサー
・ステテコ・半ズボン下

・ロングボクサー

通常のボクサーパンツよりも丈が長いロングボクサーは、太もも部分をカバーして摩擦による擦れを防ぎます。

COOLMAGIC(クールマジック)【メッシュ】ロングボクサーパンツ(前あき)<MC3285H>

COOLMAGIC(クールマジック)【メッシュ】ロングボクサーパンツ(前あき)<MC3285H>

鹿の子素材を使用したロングボクサーパンツは、太ももの皮膚が直接擦れるのを防ぐとともに、ズボンへの汗ジミも軽減します。吸収力に優れているので、暑い時季やスポーツをするときにも快適に過ごしやすいです。

YG(ワイジー)【裾きりっぱなし】ロングボクサーパンツ(前あき)<YN1590>

YG(ワイジー)【裾きりっぱなし】ロングボクサーパンツ(前あき)<YN1590>

裾がきりっぱなし仕様のロングボクサーです。アウターにひびきにくく、すっきりとした穿きごこちが特徴です。股ずれ対策はもちろん、アウターのダメージ軽減にも役立ちます。

グンゼのおすすめロングボクサー一覧
▶ロングボクサーパンツ メンズ

・ステテコ・半ズボン下

ステテコ・半ズボン下は、薄い生地が特徴のインナーです。太ももの擦れを防ぎながら、ゆったりとした穿きごこちを求める方におすすします。

COOLMAGIC(クールマジック)【100%天然冷感】ニーレングス(ステテコ)(前あき)<vMCA507>

COOLMAGIC(クールマジック)【100%天然冷感】ニーレングス(ステテコ)(前あき)<vMCA507>

100%天然冷感を採用した、ひんやりと気持ち良いステテコです。汗をしっかり吸収するので蒸れにくく、洗濯を繰り返しても汗消臭力をキープします。

the GUNZE(ザグンゼ)【綿100%】ニーレングス(前あき)<CK8307>

the GUNZE(ザグンゼ)【綿100%】ニーレングス(前あき)<CK8307>

天然素材のコットンを使用した、やわらかい肌触りのインナーです。通常の綿よりも吸湿性・吸汗性が高いので蒸れにくく、消臭効果も発揮します。

グンゼのおすすめステテコ・半ズボン一覧
▶ステテコ・半ズボン下 メンズ

■股ずれする前に予防と対策をしていきましょう

医師からの一言コメント

一度できてしまうとなかなか治りにくい股ずれは、できるだけ早めの対策が必要です。皮膚の炎症やかゆみだけでなく、場合によってはズボンに穴があいたり、擦れたりといった衣類のダメージにつながることもあります。

ぽっちゃり体型の人や内股歩きの人など股ずれになりやすい人は、この記事で紹介した股ずれ予防と対策をぜひ実践してみてください。

一度できてしまうとなかなか治りにくい股ずれ。歩くたびに太ももの内側がヒリヒリしたり肌トラブルが起きたりするのは辛いものです。股ずれが起きやすいぽっちゃり体型の方や内股気味の方は特に、今回ご紹介した予防対策を実施してみてください。

グンゼのおすすめ股ずれアイテム一覧
▶股ずれ対策オススメ商品一覧

【この記事の監修者】
医師・高藤円香
医師・高藤円香
2013年防衛医科大学校を卒業後、臨床研修を終了。その後、大阪大学医学部附属病院や自衛隊阪神病院で研修ののち、皮膚科専門医を取得。現在は、皮膚科医として地域の方々の一般診療をメインに、アトピー性皮膚炎や乾癬などの診療にあたっており、執筆・監修などにも力を入れている。
※この記事は、正しい情報発信を行うために、医師に監修を依頼しております。商品について医師が推薦を行うものではありません
   

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