【医師監修】足がかゆい!!それって水虫かも!?原因と予防法をご紹介
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水虫は夏頃にかかりやすいというイメージがありますが、実は厚手の靴下やブーツを履く冬場でも症状が出やすいのをご存知でしょうか。水虫の原因となる白癬(はくせん)菌は、高温多湿な環境で繁殖しやすくなります。「最近足がかゆい」という方は注意が必要です。そこで今回は、水虫の原因や症状・予防法などについてご紹介します。
【監修医】医療法人藤原小児科医院 院長 藤原功三
京都府立医科大学卒業後、同大学附属病院、福知山市立病院勤務を経て現職に。
医学博士。
そもそも水虫ってどんな病気?
![そもそも水虫ってどんな病気?](/layout/gnz01/site/kigocochi/assets/images/article/id_00147/img__02.jpg)
水虫とは、白癬菌という真菌(カビの一種)に感染することで起きる皮膚疾患です。菌が皮膚に付着したままの状態が続き、菌が増殖する環境が整うことで発症します。
【医師からの一言コメント】
水虫というと、なんとなく男性がなるものというイメージがあるかもしれませんが、女性や子どもでも水虫になる可能性はあります。とは言え、男女比では8:2でやはり男性が多いです。この10年で見ると、女性の発症数は増えてはいませんが、病院受診を躊躇する傾向にあるため現実はもっと多いでしょう。子どもの場合は全感染者の1~2%と少なく特に足白癬は家庭内感染が主となります。
水虫の症状とは?
![水虫の症状とは?](/layout/gnz01/site/kigocochi/assets/images/article/id_00147/img__03.jpg)
水虫と一口にいっても、さまざまなタイプがありそれぞれ症状に違いがあります。
①趾間型(しかんがた)
足の指の間に発症。かゆみを強く感じる。
②小水疱型(しょうすいほうがた)
小さな水ぶくれが発症。かゆみを伴うこともある。
③角質増殖型
かかと中心に、足底の皮膚が分厚くなってかたくなり、ひび割れる。かゆみはほとんどない。
④手指や爪にできる水虫
水虫は足だけでなく手の指や爪にできることも。爪白癬(つめはくせん)という。
【医師からの一言コメント】
水虫の治療方法は症状によって異なります。また、放置していると症状が悪化したり、同居している家族などに移してしまったりするおそれもあります。
上記のような症状に心当たりがあり、水虫が疑われる場合は、早めに皮膚科に相談するようにしましょう。子どもの場合は小児科受診でも大丈夫ですが、改善不十分ならやはり皮膚科を受診して下さい。
気をつけよう!!感染しやすい場所やシチュエーション
![感染しやすい場所やシチュエーション](/layout/gnz01/site/kigocochi/assets/images/article/id_00147/img__04.jpg)
水虫は、白癬菌が皮膚に付着した状態が続き、角層に棲みつくことで発症します。水虫に感染しやすい場所やシチュエーションをまとめました。
<場所>
- ・ジムやプール、飲食店など靴を脱いで素足で歩く場所
- ・家族や身近な人に水虫患者がいる場合、自宅も感染しやすい場所に
【医師からの一言コメント】
白癬菌が付着している場所を素足で歩くと、自分の足にも菌が付着しやすくなります。ジムやプール・飲食店など、靴を脱ぐ場所は注意が必要です。また同居している人が水虫にかかっていると、床やバスマット・カーペットなどを通して子どもにも感染するおそれがあります。
<シチュエーション>
- ・長時間の靴の着用
- ・冬場のブーツ(特にムートンブーツなど、ムレやすいもの)
- ・雨の日の長靴
- ・ハイヒールなど先細りの靴
【医師からの一言コメント】
菌は高温高湿の環境で増殖する性質があります。長時間靴を履いていたり、ブーツや長靴・ハイヒールなどのムレやすい靴を履いていたりすると、菌が増殖して水虫のリスクが高まります。
水虫を防ぐためのケア方法
![水虫を防ぐためのケア方法](/layout/gnz01/site/kigocochi/assets/images/article/id_00147/img__05.jpg)
一度かかってしまうと厄介な水虫。水虫を防ぐためには以下のケアを行いましょう。
帰宅したらすぐに足を洗う
靴を脱ぐタイプの飲食店やジム・プールなど裸足で歩く場所で、白癬菌を持ち帰ってしまうことがあります。しかし、一時的に白癬菌が皮膚についてしまっても、角層に棲み着くには24時間程度かかるとされています。水虫を防ぐには、帰宅後できるだけすぐに足を洗い、足を清潔に保つことが大事です。
毎日同じ靴を履かない
足にはたくさんの汗をかくので、靴にも汗や皮脂汚れが染み付いています。汗や皮脂は菌の餌となり、菌の増殖を招くおそれがあります。同じ靴を毎日履かずに、1日履いた靴は通気性の良い場所で乾かしておきましょう。
オフィスでスリッパに履き替える
オフィスでも外靴を履いていると、足がムレて菌が繁殖しやすくなります。オフィスでは、外靴を脱いで風通しの良いスリッパに履き替えましょう。
オフィス履きにおすすめのスリッパを紹介します。
![ウチコレ おうちスリッポン<ADM505>](/layout/gnz01/site/kigocochi/assets/images/article/id_00147/img__06_2.jpg)
メッシュ素材で、通気性がよく、サラッとムレにくいスリッパです。かかとは脱げにくいのに、着脱しやすいフィット感のあるストレッチ素材を使用しています。軽い素材なので持ち運びにも便利です。
吸水性の高い綿や麻の靴下を選ぶ
汗ムレを防ぐためには、吸水性の高い靴下を選びましょう。綿や麻などの天然素材がおすすめです。
・the GUNZE(ザグンゼ)【綿100%】リブソックス<ZGV504>
![the GUNZE(ザグンゼ)【綿100%】リブソックス<ZGV504>](/layout/gnz01/site/kigocochi/assets/images/article/id_00147/img__07_1.jpg)
快適で心地よいフィット感の肌にやさしい綿100%の靴下です。シンプルでベーシックなデザインなのであわせやすく重宝します。
足底が綿になっているストッキングを選ぶ
ストッキングを選ぶときは、足底が面になっているタイプがムレにくくておすすめです。
・Tuche(トゥシェ) 足底綿ストッキング<TH234D>
![Tuche(トゥシェ) 足底綿ストッキング<TH234D>](/layout/gnz01/site/kigocochi/assets/images/article/id_00147/img__08.jpg)
こちらは足底に汗を吸収する綿素材を編み込んだ、ムレにくいストッキングです。ベタベタせずに快適なので、パンプスやヒールはもちろんスニーカーにストッキングをはきたいときにもおすすめです。
午後や夕方に、靴下やストッキングをはき替える
汗をたくさんかいたときやムレが気になるときは、午後や夕方になったら靴下やストッキングをはき替えるのも良いでしょう。夏場は特に汗でムレやすくなるので、外出時に替えのストッキングを持ち歩くと安心ですね。
部屋をこまめに掃除する
白癬菌が床などに付着していて、そこを裸足で通った人が水虫に感染することがあります。菌の床への付着を防ぐよう、こまめに掃除を心がけてください。掃除機がけだけでなく、アルコールシートなどでの拭き掃除も行うと良いでしょう。特に、同居人に水虫の人がいる場合は入念に掃除をしてください。このほか、お風呂のバスマットなどは共用を避けましょう。
共同で使う施設では素足を避ける
スポーツジムの更衣室や飲食店の座敷など、多くの人が靴を脱ぐ場所では素足になるのを避けて靴下を履くようにしましょう。
まとめ
水虫はきちんと治療を受ければ完治する皮膚疾患ですが、放置すると長引いたり悪化したりしてしまいます。「足がかゆい」「足に小さな水膨れができている」など、水虫が疑われる症状のある方は、ぜひ早めに皮膚科に相談しましょう。