2022.10.31

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【医師監修】妊娠中の胸のトラブル「乳首のかゆみ、チクチク、黒ずみ」「胸の張り」が気になったら

妊娠は女性の体にさまざまな変化をもたらすものです。多くの人が感じているけれどちょっと言いにくいトラブルの一つが、乳首に関するお悩みです。妊娠中は乳首がかゆくなったりチクチク痛くなったり黒くなったりと変化を実感する人が実はとても多いのです。また、胸の張りが気になる方もいます。今回は、妊娠中の乳首や胸に関するお悩みについて、原因や対処方法をご紹介します。

■妊娠によって乳首や胸に現れる変化・違和感って?

妊娠によって乳首や胸に現れる変化・違和感って?

個人差はあるものの、乳首や胸の変化も妊娠初期から起こりやすい症状のひとつです。以下のような症状が現れやすくなります。

・乳首(乳頭)や乳輪がヒリヒリ・チクチクと痛い、あるいはかゆい。
・乳首が黒くなる
・胸全体が張る

また妊娠中は、乳首に限らず肌が敏感になり、脇や胸の下・お腹など、体中にかゆみや違和感が出ることがあります。いずれも妊娠時の生理的な症状と考えられます。

【医師からの一言コメント】

妊娠中のかゆみは妊婦さんの約2割に見られる一般的な症状です。症状が強い場合には、妊娠性掻痒症と呼ばれる妊娠性痒疹や妊娠性疱疹などかもしれませんので、かかりつけの産婦人科医に相談してください。症状や状態の程度によっては産婦人科医より皮膚科に紹介することもあります。

■妊娠中に乳首や胸に変化・違和感が発生するのはなぜ?

妊娠中に乳首や胸に変化・違和感が発生するのはなぜ?

●ホルモンの影響

妊娠中は女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が急激に増加します。これらは妊娠の維持に大切なホルモンです。しかし一方で、それが体に大きな影響を与えることがあります。

女性ホルモンにはメラノサイトという色素細胞を刺激する作用があり、その影響を受けて乳首に黒ずみが生じやすくなります。妊娠中に起こる乳輪や乳頭の黒ずみは妊娠に伴う女性ホルモンの変動によって生じるものであるため、残念ながら黒ずみを生じなくさせる根本的な解決策はありません。しかし、産後に時間をかけて(個人差がありますが)、徐々に黒ずみは消失していきます。

このほか、妊娠中は黄体ホルモンの影響によって血行が盛んになり、かつ産後に向けて乳腺が発達するため、胸が張りやすくなったり違和感を感じたりすることもあります。胸の張りが気になるときは、マタニティ用のゆったりしたサイズやデザインのものを選び、胸を圧迫しないようにしましょう。

●皮膚の乾燥

乳首のかゆみやチクチクする痛みは、皮膚の乾燥が原因で起きていることも考えられます。妊娠中は、女性ホルモンの分泌量が一気に増加し、その影響で男性ホルモンは低下するようになります。男性ホルモンには皮脂分泌を促す作用があるため、男性ホルモンが低下することで皮膚が乾燥しやすくなるのです。
また、皮膚が乾燥して肌がダメージを受けると、防御反応としてメラニン色素が放出されやすくなるため、乳首の黒ずみを招くこともあります。

■妊娠中の乳首のかゆみ・チクチク・黒ずみ・胸の張り…対処法は?

妊娠中の乳首のかゆみ・チクチク・黒ずみ・胸の張り…対処法は?

●食生活や生活習慣を整える

妊娠中は体内のホルモンバランスが急激に変化することから、さまざまな体調不良が起きやすい時期です。乳首のかゆみやチクチク・胸の張りといった不快症状を和らげるためや、自身と赤ちゃんの体調管理のためにも、栄養バランスのとれた食事をしっかりとり、早寝早起きなど基本的な生活習慣を整えることを普段以上に意識しましょう。

●ぬるめのシャワーや入浴などで清潔に

乳首のかゆみやチクチクが気になるときは、皮膚が敏感になっていると考えられます。そういったときに熱いシャワーを浴びたり長時間熱い湯に浸かったりすると、余計に肌刺激になってかゆみや違和感が増してしまう可能性があります。清潔に保つことは大事ですが、熱いお湯は控えて、いつもよりぬるめのお湯を使うようにしましょう。

●保湿クリームを塗る

皮膚の乾燥からかゆみやチクチクが出ている場合は、保湿クリームを塗って乾燥を和らげるのも一つの解決策です。乳首の黒ずみも乾燥によって悪化することがあるので保湿が大切です。保湿目的であればワセリンの使用をおすすめします。エッセンシャルオイル(精油)を含む保湿剤は、乳首や胸に塗ると刺激が強すぎることがあるので注意しましょう。エッセンシャルオイルは芳香浴程度の使用にとどめてください。

かゆみがひどい場合は、抗ヒスタミン外用薬のクロタミトン含有製剤(オイラックス他)やジフェンヒドラミン含有製剤(レスタミン、べナパスタ他)などを塗布すると良いでしょう。

【医師からの一言コメント】

かゆみや違和感がひどい場合は、妊婦健診でかかっている、かかりつけの産婦人科でまずは相談してください。症状や状態の程度に応じては、産婦人科医より皮膚科に紹介することもあります。

●下着を見直す

乳首のチクチクやかゆみ・胸の張りが気になるときは、マタニティ用ブラジャーや伸縮性の高いブラジャーなど、締め付けの少ない下着をつけ、肌への刺激を少なくしましょう。素材は、綿(コットン)素材がおすすめです。刺激が少なく、肌にやさしいと言われています。

・マタニティ用のブラジャーやインナーをつける

妊娠中のマタニティブラジャーやインナーは敏感になった胸や体に優しく作られているものが多いので、体の変化が気になり出したらブラジャーやインナーをマタニティ用に変えることをおすすめします。マタニティ用ブラジャーは、肌にやさしいだけでなく、産後も授乳もしやすい・動きやすいなどのメリットもあるので、妊娠中から産後まで長く使えます。

KIREILABO(キレイラボ) 【マタニティ(産前・産後)】ブラジャー(レディース)<KB7192>

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こちらのマタニティブラジャーは、綿65%で妊娠時期に敏感になりがちな肌にやさしい素材です。また、カップ部の肌側は縫い目の無い接着仕様になっているので、乳首のかゆみやチクチクが気になる方も安心して着用できます。また、胸下や胃を圧迫しにくい設計で、胸の張りが気になる方にもおすすめです。

KIREILABO(キレイラボ) 【マタニティ(産前・産後)】ブラキャミ(レディース)<KB7158>

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こちらのマタニティブラジャーキャミソールは、上記のブラジャーと同様にカップ部の肌側は縫い目の無い接着仕様になっており、縫い目による刺激がなく肌にやさしいので、乳首のかゆみやチクチクした痛みが気になる方におすすめです。フロントアンダー部分もゴムがない切りっぱなし仕様。妊娠中に敏感になりがちな肌を優しく守ってくれます。

・マタニティ用ではないけれど、妊娠中~産後も使えるおすすめアイテム

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こちらは完全無縫製のハーフトップです。敏感肌に悩む人向けに作られたシリーズの人気商品で、縫い糸を一切使わず接着仕様になっているため、乳首や胸への肌刺激を軽減します。また、生地に保湿加工を施しているので、やさしい着ごこちと風合いに仕上がっています。
伸縮性の高い綿混素材で体に心地良くフィットするので、年中快適に着用できます。

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こちらは、オーガニックコットン使用のブラジャータンクトップです。マタニティ用アイテムではありませんが、伸縮性が良く、肌にやさしい綿素材で作られているので、妊娠中の敏感な乳首や胸にもぴったりです。モールドカップが胸ラインを綺麗に見せてくれるので、着用感だけでなくシルエットにこだわりたい方にもおすすめです。

■まとめ

妊娠中に起こりやすい乳首のかゆみやチクチクする痛み・胸の張りや黒くなる乳首の色の変化。人にはなかなか相談しづらい内容かもしれませんが、こういった悩みは妊娠による体の変化にともなうものです。今回ご紹介したように、皮膚の乾燥を防ぐケアをしたり、胸部分への肌あたりがやさしいインナーを着用したりなど、ご自身でできる対策をぜひ行ってみてくださいね。

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【この記事の監修者】

【この記事の監修者】

アヴァンセレディースクリニック 院長 ヴァルクス公美子

島根医科大学卒業後、慶應義塾大学産婦人科学教室入局。済生会宇都宮病院・杉山産婦人科丸の内などに勤務。

日本産婦人科学会専門医、日本産婦人科内視鏡学会腹腔鏡技術認定医、日本卵子学会胚細胞培養士。

URL: https://avance-clinic.jp/

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