2024.08.30

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【医師監修】立ち仕事の方の悩みには着圧ソックスで対策!効果と選び方を解説

長時間の立ち仕事やデスクワークなどで同じ姿勢の状態が続くと、足のだるさが気になる方は多いのではないでしょうか。

そのようなときは、着圧ソックスの着用がおすすめです。

そこでこの記事では、着圧ソックスの効果と正しい使い方を詳しく紹介します。加えて、間違えると逆効果になり得る着圧ソックスの危険性についても触れていますので、ぜひ最後までお読みください。

   

■着圧ソックスの効果

着圧ソックスの効果

着圧ソックスは「動きづらそう」「締め付けがきつそう」というイメージを抱く方がいるかもしれませんが、正しい使い方をすることで足がスッキリとする感覚を得られます。

まずは、着圧ソックスの効果について見ていきましょう。

・効果1. 気持ちいい着用感

一日中座りっぱなしの仕事をしたり、たくさん歩き回ったりすると、足にだるさを感じてしまい、なかなか楽にならないという方が少なくありません。

そんなときは、着圧ソックスで少し圧をかけることによって、気持ちいい着用感を得られるというメリットがあります。

・効果2. 着用時の引き締め効果

着圧ソックスには、引き締まって見える効果があります。

例えば、着圧ストッキングや着圧タイツを着用すると、足を物理的に引き締めることで普段よりも細く見えます。

 

医師からの一言コメント
着圧ソックスは、引き締め効果があります。特に、立ち仕事やデスクワークなど、足をあまり動かさない仕事の方は、効果を顕著に感じることができるかもしれません。
デザイン性が気になる方も多いかもしれませんが、着けごこちが良い製品を探すことが大切です。自身にあったサイズと、素材を探してみてください。ぴったりあったものを着用すれば、一日中快適に過ごすことができるでしょう。

   

■履き続けたくなる!グンゼおすすめの着圧ソックス

着圧ソックスには、種類やサイズのバリエーションが豊富にあるため、使いたいシーンや体型にあった商品を選ぶことが大切です。ここからは、着用しやすいグンゼおすすめの着圧ソックスを紹介します。

【段階着用圧設計:足首13hPa ふくらはぎ10hPa】

ルームウェアブランド「ジェラートピケ」を手掛けるマッシュグループと、GUNZEが共同で開発した着圧リブ柄ハイソックスです。

やさしい肌触りの綿やレーヨン、シルク素材を使用し、吸汗・吸湿性にも優れています。仕事をしながら足をケアできるよう、使いやすいカラーを用意しました。

【段階着用圧設計:足首20hPa ふくらはぎ15hPa】

就寝時にも使えるオープントゥータイプの着圧ソックスです。かかとが安定する立体設計で、ずれ落ちにくくなっています。

また、蒸れにくいリヨセルとキュプラの素材を使っており、なめらかな履きごこちであることも特徴の一つです。

【段階着用圧設計:足首26hPa ふくらはぎ21hPa】

「着圧なのにラクにはける」をテーマに開発されたスキニーソックスです。ハード着圧でありながら、きゅうくつ感を抑えた程よい着圧なので普段ばきにもぴったりです。

さらに、土踏まずをサポートし快適にフィットする設計なので、動いたときのずれを防止するのもこの商品のポイントです。

【段階着用圧設計:足首19hPa ふくらはぎ16hPa】

「強い着圧は苦手」「無理なく引き締めたい」「朝から夜まで気軽に使いたい」というニーズに応えて開発されたゆる着圧タイプのソックスです。着圧には珍しい短めの丈の展開もあります。(商品番号:BS0715

【グラデーション着圧:足首13hPa】

長時間、立ち仕事をしている方におすすめの着圧ストッキングです。

足首を着圧する一方で、おなかまわりにはストレッチウエストバンドを使用し、締め付けの少ないはきごこちを実現しています。

   

■着圧ソックスの効果的な使い方

着圧ソックスの効果的な使い方

着圧ソックスの効果的な使い方には、主に以下のポイントがあります。次項で詳しく見ていきましょう。

・着圧ソックスの正しい着用手順を守る
・異変を感じたときは着圧ソックスの着用をやめる
・妊娠中・通院中の場合は事前に医師に相談する

・着圧ソックスの正しい着用手順を守る

(1)着圧ソックスの中に手を入れて、かかと部分を内側からつまむ
(2)かかと部分をつまんだら、つま先部分を残した状態で裏返す
(3)つま先から履き、かかとをあわせる
(4)かかとをあわせたら表に返しながらゆっくりソックスを引き上げる
(5)シワやたるみがないよう手で伸ばしながら慣らす

着圧ソックスは正しい着用手順で履かないと、適切な部分に圧がかかりにくくなってしまいます。

また、立ったまま履くよりも座るほうが履きやすいです。正しい着用方法を守って、ゆっくりと丁寧に履くことを心がけましょう。

・異変を感じたときは着圧ソックスの着用をやめる

着圧ソックスを履いていて足が痛くなったり、湿疹ができたりといった異変を感じたときは、着圧ソックスの着用をやめてください。

異変の理由には「着圧力が強すぎる」「足が蒸れてしまった」「着用時間が長すぎた」などが考えられます。

初めて着圧ソックスを履く方や長時間履きたい方は、30分から1時間くらいで様子を見ながら慣らしていき、問題がないことを確認してから徐々に着用時間を伸ばすようにしてください。

・妊娠中・通院中の場合は事前に医師に相談する

妊娠中、あるいは血栓症の治療を受けている方が着圧ソックスを使用するときは、事前に医師に相談しましょう。これには、体に負担がかかる場合や、症状に悪影響を与える可能性があるからです。

また、妊娠中に多くのママが悩んでしまうむくみには、妊娠高血圧症候群などの病気が潜んでいる場合があります。

「足だけでなく、手にもむくみがでる」「血圧が140/90mm以上」「体重が急に増えた」などにあてはまる場合は、必ず医師に相談してください。

   

■間違えると逆効果?知っておきたい着圧ソックスの危険性

間違えると逆効果?知っておきたい着圧ソックスの危険性

着圧ソックスにはメリットがある半面、着用方法を間違えると思わぬ体のトラブルにつながるおそれもあります。ここでは、知っておきたい着圧ソックスの危険性について見ていきましょう。

・ポイント1. 着用時間の目安

着圧ソックスの中には日中や就寝時を問わず、24時間着用できるものもありますが、一日中履き続ける必要はありません。

また、着圧ソックスに決められた着用時間はなく、その日の体調に応じて判断することが重要です。

あまりに長く履きすぎると、足の本来のポンプ機能が低下してしまい、かえってむくみやすくなってしまう危険性があります。長くても「8時間程度」を目安に着用するのが良いでしょう。

なお、着圧ソックスは昼用と夜用で作りが異なり、昼用のほうが圧が強めの設計になっています。

寝るときに昼用を履くと圧が強すぎて痛みを感じたり、湿疹ができたりして逆効果になるおそれもあるため、履きたい時間帯にあった着圧ソックスを用意するようにしてください。

 

医師からの一言コメント
着圧ソックスの一般的な着用時間の目安は「8時間程度」とされています。長時間の着用は皮膚トラブルにもつながりかねないので、立ち仕事やデスクワークの方は仕事中に使用する、旅行など歩くことが多い場合は移動中に使用するなど、時間を制限して使うのが良いでしょう。
製品にもよりますが、一般的には日中の活動時間に着用することをおすすめします。静脈瘤(じょうみゃくりゅう)や術後など、医学的な理由で使用する場合には医師の指示に従うようにしてください。

・ポイント2. 寝るときは夜用の着圧ソックスを使う

寝るときには、着圧が弱めの夜用タイプを使いましょう。夜用よりも圧が強い昼用を着用して寝ると、血流をさまたげてしまう危険性があるからです。

ただし、深部静脈血栓症(※)の予防や、治療の一環として24時間の着用を推奨されている場合は医師の指示に従ってください。

また、「着圧ソックス」と一口にいっても、実は一般向けのものと、医療用の弾性ストッキングがあります。

医療用の弾性ストッキングは特殊な編み方で、血液やリンパ液が正しい方向へ流れやすくなる設計になっています。

持病をお持ちの方や医療用の弾性ストッキングを使いたい方、判断に迷う方は医師への相談をおすすめします。

※深部静脈血栓症:下肢から心臓へと血液を戻す静脈に血栓ができ、詰まってしまう病気のこと

   

■着圧ソックスの選び方

着圧ソックスの選び方

着圧ソックスは、着用する時間帯やシーンにあわせて、最適なサイズのものを選びましょう。 ここからは、着圧ソックスの選び方について紹介します。

・サイズから選ぶ

 

着圧ソックスのサイズが足よりも大きい、または小さいものでは足に適切な圧力がかからず、効果が半減してしまいます。

購入の際は商品に記載のあるサイズと以下の項目を確認し、より近いものを選んでください。

<サイズ選びのポイント>
・足のサイズ
・足首
・ふくらはぎ
・太もも
・身長

SサイトとMサイズの両方にあてはまるときは、足首のサイズを基準にし、商品に記載のあるサイズとなかなかあわないときは、中央値に近いサイズのものを選んでみてください。

・圧力から選ぶ

着圧レベル 足首圧力 ポイント
弱圧 10〜20hPa 初めて着圧ソックスを履く方向け
中圧 25〜30hPa 普段から着圧ソックスを履いている方向け
強圧 35〜45hPa 中圧では物足りない方向け

着圧ソックスの圧力はhPa(ヘクトパスカル)で表記されており、数値が高いほど圧力が強いことを表しています。

着圧レベルによって履きごこちが異なるので、初めて履く方は数値の低いものから試してみてください。

・長さから選ぶ

着圧ソックスには膝下タイプや太ももまでのもの、おなかまですっぽり覆うタイプなどがあります。

ケアしたい範囲と着用シーンに適した長さを選ぶと使いやすいです。

例えば、初めて着圧ソックスを使う方やボトムスとの重ね穿きを考慮する方は膝下タイプ、太ももまわりが気になる方はニーハイソックス、おなかも含めて引き締めを求める方はフルレングスタイプが良いでしょう。

   

■着圧ソックスを効果的に使い、無理なく快適に着用しましょう

着圧ソックスには、気持ちいい着用感と引き締め効果があります。

着用する時間帯と足のサイズにあっている着圧ソックスを履くと、足のだるさを軽減でき、足がスッキリとする感覚を得られます。

この記事でお伝えした着用時間の目安や選び方を参考に、自分にあう着圧ソックスを見つけてみてください。

【この記事の監修者】
医師・木村眞樹子
医師・木村眞樹子
東京女子医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学病院循環器内科入局。現在も東京女子医科大学病院、および関連病院で内科、循環器科、睡眠科として診療にあたるほか、嘱託産業医として企業の健康経営にも携わっている。
※この記事は、正しい情報発信を行うために、医師に監修を依頼しております。商品について医師が推薦を行うものではありません
   
【医師監修】立ち仕事の方の悩みには着圧ソックスで対策!効果と選び方を解説

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