ポリエステルの臭いが気になる!落ちない原因、対策方法を紹介
洗濯をしているにもかかわらず、ポリエステル素材の服の「ニオイが取れない」とお悩みの方は少なくありません。
実は、ニオイの原因は体臭などではなく、化学繊維であるポリエステルの性質にあります。
そこでこの記事では、ポリエステル素材がニオう原因と、ニオイを取るための洗い方を解説します。
あわせて、具体的なニオイ対策や、ニオイを軽減するのに役立つインナーについてもまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
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部活動の練習着などにポリエステルが使われる理由
ポリエステルは、吸湿性が低く繊維の中に水分が入りにくいのが特徴です。水や汗で素材が濡れてしまっても、すぐに蒸発します。
速乾性に優れているため、汗による肌のべたつきを抑えて、サラっとした着ごこちを維持できる点もメリットです。
また、ポリエステルは他の繊維と比べて耐久性が高く、洗濯を繰り返しても縮みや型崩れはほとんど起こりません。高温で染色されているため色落ちしにくく、日光が原因で劣化することも少ない素材です。
さらに、ポリエステルは技術の進歩によって、繊維が細くて柔らかな素材へと改善されており、天然素材よりも軽いという特徴もあります。着ごこちがよく動きやすいため、スポーツシーンに最適なのです。
ワキガじゃないのにニオう!ポリエステルがニオイやすい原因
洗濯をしているのに、ポリエステルの服からニオイが落ちないといった経験がある方も多いでしょう。
ここでは、ポリエステルの服がニオイやすい原因を3つ紹介します。
ポリエステルは吸湿性が低い
ポリエステルは、速乾性に優れている半面、吸湿性が低くて蒸れやすい特徴があり、ニオイがこもりやすくなります。
汗をかいたときすぐに乾くというメリットはあるものの、ポリエステル自体は吸湿性が低いため、体側に残った蒸気を吸湿できず蒸れてしまいます。
皮膚が蒸れたままの状態が続くと、エサと水分が増えてしまい細菌が繁殖しやすい環境となって、ニオイやすくなるのです。
ニオイの原因となる皮脂や汚れを吸着しやすい
ポリエステルは、石油が原料の化学繊維です。そのため、油やタンパク質などとなじみやすく、皮脂や汚れを吸着しやすい素材といわれています。
このため、洗濯時に他の衣類からの汚れ移りに注意が必要です。
また、吸着した皮脂や汚れは雑菌のエサとなりやすいので、皮脂汚れがしっかりと落ちていないと雑菌が繁殖し、ニオイの原因になってしまいます。
繊維自体に雑菌が繁殖しやすい
前述のとおり、ポリエステルは皮脂や汚れを吸着しやすい素材のため、洗濯で落とし切れない場合があります。
洗濯したあと、繊維に残ってしまった皮脂や汚れは雑菌のエサとなりやすく、生乾きの状態ではさらに雑菌が繁殖しやすくなります。
すると、これらが原因となり、洗濯したのにニオうという結果を引き起こすのです。
ポリエステルのニオイを取るための洗い方
ポリエステルの服につく嫌なニオイを軽減させるためには「着用したらすぐに洗濯すること」が最も大切です。
ここでは、ポリエステルのニオイを取る洗い方について、みていきましょう。
着用後はできるだけ早く洗濯する
ポリエステル素材の服を着用したら、洗濯かごにそのまま放置せずに、できるだけ早く洗濯しましょう。
洗濯物をまとめて洗おうとして放置しておくと、ポリエステルの繊維についた菌が繁殖し、ニオイが発生しやすくなります。
また、洗濯したあとはすぐに洗濯機から取り出して、日当たりの良い場所で干してください。
ただし、プリント加工が施されているTシャツなどは、直射日光をあてるとプリント部分が劣化するおそれもあるため注意が必要です。
洗濯前に脇などのニオイが気になるところを部分洗いする
ニオイが気になりやすいところは、洗濯する前に部分洗いをしましょう。
特に、脇はアポクリン腺という汗腺が発達しているため、汗に粘り気があり服に雑菌が繁殖しがちです。
さらに、ポリエステルについたニオイは、いつもどおりの洗濯で完全に落とすことは困難なため、あらかじめ部分洗いすることで、ニオイを軽減させる効果が期待できます。
酸素系漂白剤でつけ置きする
洗濯前に部分洗いしてもニオイが残ってしまうときは、酸素系漂白剤でつけ置きする方法がおすすめです。
つけ置きの方法は、洗面器に40〜50℃程度のお湯を張り、記載されている適切な分量の酸素系漂白剤を混ぜます。
お湯と酸素系漂白剤をしっかり混ぜ合わせたら、ニオイが気になる衣類を30分〜1時間程度つけ置きしましょう。つけ置き終了後は、普段どおり洗濯機を使用してすすぎ洗いしてください。
ただし、つけ置きしたまま長時間放置すると、生地を傷めたり、色落ちしたりするおそれがあります。
また、ポリエステルは熱に弱く、熱湯を使用するとシワや変形の原因になる可能性があるため注意が必要です。
衣類を酸素系漂白剤につけ置きしたあとはそのまま放置せず、すぐに洗濯しましょう。
洗濯後は風通しの良い場所ですぐに乾かす
ポリエステルの服を洗濯したあとは、風通しの良い場所ですぐに乾かすようにしましょう。
洗濯した衣類を放置すればするほど雑菌が繁殖してしまい、ニオイやカビが発生しやすくなります。
少しでも早く乾かすためには、屋外の通気性の良い場所に、衣類同士の干す間隔を5㎝以上開けて干すのがおすすめです。
天気が悪く、屋内に干さなければならないときには、扇風機やサーキュレーターを活用すると乾きやすくなり、雑菌の繁殖も軽減できます。
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ポリエステルのニオイ対策
ポリエステルは、耐久性に優れた素材ですが、ニオイを落とすために強力な洗剤を何度も使用すると生地を傷めてしまうおそれがあります。
そのため、なるべくニオイを発生させないよう、事前の対策が大切です。
ここでは、ポリエステルの衣類を着用するときに効果的なニオイ対策を3つ紹介します。
対策1.脇汗パッドを活用する
脇などのニオイが気になるときは、脇汗パッドの活用がおすすめです。
脇汗パッドは、衣類や下着につけることで汗を吸収できるアイテムで、衣類へのニオイや汗ジミを防ぐ効果があります。
制汗剤を使用できないシーンでも、脇汗パッドがあれば、汗を吸収してくれるため快適に過ごせるでしょう。
また、パッドのズレや違和感が気になる方には、脇汗パッドつきのインナーもあります。
吸汗・速乾性に優れたインナーや、鹿の子などのサラサラ素材を使用したインナーなど、種類も豊富にそろっているので、ぜひ活用してみましょう。
対策2.運動前に制汗剤を使う
制汗剤の種類 | 特徴 |
---|---|
スプレータイプ | 脇にスプレーするだけで、手軽に汗やニオイを防げる。パウダーを吹き付けるだけなので、制汗効果は長時間続かない。 |
ジェル・クリームタイプ | 汗をかきやすい脇などに直接塗りこむため、長時間汗ニオイを抑えられる。塗る手間がかかる半面、制汗効果は他の商品よりも高い。 |
制汗シート | 汗そのものを抑えるのではなく、直接汚れや汗を拭き取ることでニオイを防止する。ひんやりとした使い心地のものや、殺菌力が高いシートなど種類が豊富。 |
運動前に制汗剤を使用することで、ニオイをある程度抑えられます。
どの制汗剤を使用するかは、使う場所やシーンなどにあわせて選んでみてください。
対策3.汗をかいたらすぐに拭き取るようにする
汗がニオう原因は、垢や皮脂が混ざりあうことで発生する「細菌」です。汗自体にニオイがあるわけではなく、細菌が分解する過程でニオイが生じます。
汗をかいたまま放置すると、服にニオイが残りやすくなるほか、肌トラブルを招くおそれもあるため、運動などで汗をかいたときはすぐに汗を拭き取りましょう。
また、制汗シートやタオルなどでこまめに汗を拭き取ると、ニオイを最小限に抑えられます。
汗をすぐに拭き取れないときは、脇汗パッドつきのインナーや吸汗・速乾性に優れたインナーを着用しておくと良いでしょう。
ニオイを軽減するために!インナーを活用しよう
ポリエステルの嫌なニオイを軽減するためには、インナーを工夫してみてください。
中でもおすすめなのが、吸水性や通気性に優れている綿や麻を使用した天然素材のインナーです。
綿100%のインナーであれば、快適に過ごしやすいです。防臭加工が施されているインナーも良いでしょう。
女性用
【FOR SUMMER】汗取り付タンクトップ<CK2953>
強撚綿(きょうねんめん)を使用した汗取り付タンクトップは、サラっと着ごこちが良く、汗をかきやすい夏の時期にピッタリの商品です。
接触冷感性があり、汗をかいても肌に貼りつきにくく、快適に着用できます。
脇汗パッドがついているため、アウターへの汗ジミ予防もでき、繰り返し洗濯してもほつれにくい作りなので毎日着るインナーとしてもおすすめです。
女性用【部屋干しクイック】汗取り付2分袖インナー<MC9151>
GUNZE(グンゼ)のCOOLMAGIC(クールマジック)の汗取り付2分袖インナーは、汗取りパッドがあるため、汗がアウターにしみ出すのを防ぎます。
部屋干しでも乾きやすく、生乾きの嫌なニオイがしにくい商品です。サラっとした着用感が魅力で、汗ばむ季節におすすめの一枚です。
男性用YG(ワイジー)VネックTシャツ<YV0015V>
オールシーズン着用できる、定番の綿100%のインナーです。毛羽の少ないソフトでやわらかな風合いのインナーに抗菌防臭加工が施されて、着ごこちにも清潔にも気を付けたインナーです。
男性用【Tシャツ専用】綿リッチ・汗取り付スリーブレス<YV1578Q>
TシャツもしくはYシャツにぴったりのインナーもあります。
汗取りパッドが脇の汗ジミを軽減するだけでなく、滑らかな生地のためTシャツやYシャツの下に重ね着することで、乳首の凹凸も軽減できます。
また、首元をあえて広めにしているので、TシャツやYシャツから見えにくい点も特徴の一つです。
ポリエステルのニオイは正しい洗い方と対策が大切
ポリエステルにしみついたニオイは、いつもの洗濯では簡単に落ちません。
部分洗いや酸素系漂白剤でのつけ置きなど、ニオイを落とすために効果的な洗い方で衣類のケアをしましょう。
あわせて、通気性の良い天然素材のインナーを着用したり、制汗スプレーや脇汗パッドなどを活用したりすることでニオイを軽減できます。
みなさんも、この記事を参考に早速はじめてみてください。
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