2024.05.24

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帰宅後、服の除菌は必要?着用したまま菌やウイルスを抑制できる衣類って?

新型コロナウイルス感染症の拡大により、ウイルス対策がより重要性を増しています。手は、こまめに洗ったり、除菌・ウイルス除去効果のあるスプレーやジェル、シート等で対策したりすることが可能ですが、衣服はどうでしょうか。外出した際に外気にさらされている衣類には菌やウイルスは付着しないのでしょうか?また、ウイルス除去・除菌の必要はあるのでしょうか?今回は、そんな疑問にお答えします。あわせて除菌・ウイルス除去対策におすすめの衣類や小物もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

※菌とウイルスは混合してしまいがちですが、実はまったく異なるものです。まずは、菌とウイルスの違いについて理解しておきましょう。

【菌とウイルスの違いとは?】

ウイルスイメージ

・菌とは
菌はウイルスと違って細胞を持っており、栄養源さえあれば単体でも増殖することが可能です。菌には人の体に侵入して病気を引き起こす有害なものもあれば、人にとって必要なものもあります。前者としてよく知られているのは、大腸菌やサルモネラ菌・結核菌・黄色ブドウ球菌などです。後者としては、腸内環境を整える腸内細菌や、納豆の発酵成分である納豆菌などが挙げられます。

・ウイルスとは
ウイルスとしてよく知られているのは、現在流行中の新型コロナウイルスやインフルエンザウイルス・ノロウイルスなどです。ウイルス自身には細胞がないため、ウイルス単体では増殖できません。人の体に侵入して細胞に入り込み増殖します。

   

衣服に菌やウイルスは付着するの?

ウイルスイメージ

感染者が咳をした際の飛沫(ツバ)によって衣服の表面に菌やウイルスが付着する可能性はあるのでしょうか。WHO(世界保健機関)によると、その可能性は高いと報告されています。
また、衣服の生地の種類や素材にもよりますが、付着したウイルスは数時間から数日生き残るとの見解も示されています。
このことから、除菌やウイルス対策のためには、ウイルスの感染リスクになることもある衣服は定期的に洗うことが大事だと言えるでしょう。

衣類の菌・ウイルス対策のために。洗濯時の注意点とは

選択時の注意点

衣服への菌やウイルスの付着が心配なときは、いつもより慎重に洗濯をしましょう。以下の方法を参照してください。

衣類表面の消毒には、消毒剤で拭き取るのも有効

WHOは、衣類表面をアルコール消毒剤で拭き取る行為は、表面の消毒に役立つと報告しています。ただし、これらの薬剤は肌や衣類の繊維にとって有害であるとの指摘もあります。肌の弱い方や大事な衣類に行うときは十分な注意をしてください。

洗濯前の衣服は振らないようにする

脱衣所等で気をつけたいのが、衣類を振らないことです。ウイルスが飛び散る危険性があるためです。CDC(米疾病対策センター)は、ウェブサイトの中で「洗濯前の衣服を振ると、ウイルスが飛び散る恐れがある」としています。洗濯前の衣類はできるだけ慎重に扱い、すみやかに洗濯するように心がけましょう。

洗濯はお湯でする・または乾燥機にかけるのが良い

HCSP(公衆衛生高等評議会)は、ウイルス対策として「洗濯機で一度通常通りに洗って、さらに温度60度以上の乾燥機で最低30分乾燥させる」という洗濯方法を推奨しています。

また、リール大学総合病院のウイルス学者アンヌ・ゴファールによると、「新型コロナウイルスは、56℃に20~30分間、または65℃に5~10分間さらされると感染力を失う」との見解もあります。

使い捨ての手袋を使用するのも良い

洗濯をする際は、素手ではなく使い捨ての手袋を着用すると安心です。なお、手袋をつけずにウイルスが付着している可能性のあるものをさわったときは、目や鼻、口などを触らず、すぐに手を洗いましょう。

まとめ

新型コロナウイルス感染症の流行により、これまでよりもウイルス対策や除菌・抗菌に関心が高くなっている方は多いと思います。衣類への菌やウイルスの付着が気になる方は、ぜひ洗濯方法を見直したり、取り扱いを検討したりして、ご自身に適した対策をとってみてくださいね。

   
帰宅後、服の除菌は必要?着用したまま菌やウイルスを抑制できる衣類って?

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