2024.07.26

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身だしなみ 知恵

シームレスショーツ(シームレスパンツ)のメリット・デメリット!選び方と注意点を解説

おしゃれを楽しみたいときに下着のラインが洋服に響いてしまったり、締め付けに悩まされたりした経験がある方は多いのではないでしょうか。

そうした問題を解決してくれるアイテムが、シームレスショーツです。シームレスショーツにはさまざまなメリットがあることから、身だしなみで妥協したくない女性の間で注目が高まっています。

そこでこの記事では、シームレスショーツのメリット・デメリット、選び方を解説します。シームレスショーツの寿命や買い替えのタイミングについても触れていますので、ぜひ参考にしてください。

   

■シームレスショーツのメリット

シームレスショーツのメリット

シームレスショーツとは、縫い目が少ない、もしくは縫い目が全くないショーツのことです。

伸縮性の高い生地を使用しているため圧迫感が少なく、まるで下着をつけていないかのような穿きごこちを味わえます。つるりとした肌触りのものが多いことも特徴です。

ここでは、シームレスショーツのメリットについて見ていきましょう。

・メリット1. ショーツのラインがアウターに響きにくい

シームレスショーツの大きなメリットは、生地のラインが目立ちにくい点です。薄手のボトムスやタイトなスカートなどを穿く場合、他のショーツでは縫い目が洋服に浮き出てしまうことがあります。

その点、シームレスショーツは生地のあわせ目を縫わずに接着してあったり、ヒップラインが切りっぱなし風のデザインになっていたりするものが多く、アウターへの影響がほとんどありません。

ただし、ボトムスによっては色が透けてしまう場合があるため、そのようなときはベージュ系の色味のショーツを選んでみてください。

・メリット2. 摩擦が少ない

縫い目が少ないシームレスショーツは、着用中の摩擦や刺激が縫い目の多いショーツに比べて少ないです。

特に、Vラインは下着による摩擦だけでなく、太もも同士の擦れや発汗なども起こしやすい場所のため、他の部位以上に気を配っている方も多いでしょう。

ショーツの縫い目による摩擦が気になる場合は、シームレスショーツをぜひ試してみてください。

・メリット3. お腹や太もも周りの締め付けを緩和できる

下着を選ぶうえで、体から脱げないことは外せないポイントですが、ウエストゴムや足ぐり周りの締め付けが強いとお腹周りや足の付け根部分を圧迫してしまうおそれがあります。

しかし、シームレスショーツは部分的な締め付けではなくショーツ全体が面でフィットするものが多いので、フィット感を保ちつつも締め付けが少ないのが特徴です。

デスクワークのように長時間同じ姿勢で座る場合はもちろん、ストレッチやヨガのようにさまざまなポーズをする運動時にも重宝します。

・メリット4. 縫い目が少ないのでゴムの跡が付きにくい

下着には、ウエスト部分にゴムを使用している製品が多くあります。

ずり落ちにくいというメリットがある一方、脱いだときに跡が付いてしまうのが気になる方もいるでしょう。

一方、シームレスショーツには縫い目がないものや、ゴムを使用していないアイテムも多く、腰回りやヒップラインの着用跡が気になりにくいです。

・メリット5. 小さくたためて持ち運びしやすい

縫い目の少ないシームレスショーツは、旅先などへ持ち歩くのにも役立ちます。

リボンやレースなどの装飾がないシンプルなデザインのものが多く、縫い目の重なりも少ないため、小さくたたんで荷物の中に入れやすく、複数枚持ち歩いてもかさばりにくいというメリットもあります。

また、縫い目が少ないことで出先で洗う必要があっても乾きやすく、洗濯物が乾きにくい梅雨の時期にもおすすめです。

※素材の乾きやすさは素材によって異なります

   

■シームレスショーツのデメリット

シームレスショーツのデメリット

多くのメリットがあるシームレスショーツですが、いくつか知っておきたいデメリットも存在します。ここでは、シームレスショーツのデメリットについて見ていきましょう。

・デメリット1. ヒップに食い込みやすい

シームレスショーツは、選び方によってはヒップに食い込みやすい場合があります。

縫い目が少ないぶん立体的な形でないものが多く、ヒップの形によっては食い込みが気になってしまうことがあります。

特に、洗濯を重ねた場合や体型が変化した場合は、サイズがあわなくなっている可能性が高く、食い込みやすくなってしまいます。食い込みへの対策については、後述する「シームレスショーツの選び方」をぜひ参考にしてください。

・デメリット2. 生地が肌に吸い付いて蒸れやすい

シームレスショーツのフィット感の高さが、かえって不快感につながることもあります。

暑い時期やスポーツの後など汗をかきやすい場面では、蒸れた生地が肌にぴったりと貼り付きやすくなるからです。

蒸れが気になるときは、吸湿性の高い素材や通気性の良いメッシュ素材のものを選んでみてください。

・デメリット3. 耐久性への不安

シームレスショーツは縫い目が少ないぶん、耐久性への不安があることもデメリットといえるでしょう。

縫製の代わりに接着で生地を貼り付けている場合などは、剥がれないかどうか不安を感じる方もいるかもしれません。

また、伸縮性のある生地によってヒップにフィットし、着用が保たれているので、生地が伸びてしまうとフィット感が保てなくなってしまいます。

   

■グンゼおすすめのシームレスショーツ

ここからは、グンゼが展開しているシームレスショーツの中から、おすすめの商品を紹介します。自分好みのものがないか、ぜひチェックしてみてください。

まるで下着をつけていないかのような穿きごこちの完全無縫製ショーツは、グンゼストアの中でも高い人気を誇るアイテムです。

縫い目がないほか品質表示は転写プリントによってタグを省いており、肌への刺激が少ないのが特徴です。

さらに、ゴムを使わず生地全体で体にフィットするため締め付けが少なく、ショーツ跡も気になりにくい仕様となっています。ウエストや裾を切りっぱなしのデザインにすることで、ショーツのラインが目立ちにくい点もメリットです。

オーガニックコットンを使用したショーツです。マチ部分にのみ縫製を施し立体的にデザインしているので、ヒップをきれいに包み込みます。

切りっぱなし仕様で締め付けが少なく、ショーツのラインがボトムスに響きにくいところも魅力です。

また、カラーバリエーションが豊富ですので、その日の気分やコーディネートによってお好きなものを選んでみてください。

コットン100%のやわらかい肌触りで、生地の凹凸からくるチクチク感や着用跡が気になりにくい設計のショーツです。

ウエストがシームレスになっており、締め付けを軽減しています。足ぐりやマチ部分には縫い目が施されていますが、フラットな縫い目です。

化繊のシームレスショーツがあわなかった方や、食い込みが気になった方などに一度試していただきたいショーツです。

   

■【着用比較】グンゼのスタッフ本気レビュー

・スタッフ紹介

スタッフA

スタッフA(Mサイズ着用しました)  猫背の影響で、ヒップが扁平でお腹が出ている体型です。ズボンはお尻が余りがちなのがお悩みです。ストッキングやガードルを穿く派なので縫い目に存在感のあるショーツは痛くて穿けないので、お腹や脇に縫い目があるショーツは避けたいと思っています。

スタッフB

スタッフB(LLサイズ着用しました)  ヒップが大きく、自分に合うショーツ探しに悩んでいます。ズボンやニットなどのタイトスカートのときは、響きにくいシームレス一択です。しかし、ショーツによっては食い込みやすく、なかなかヒップに合うショーツが見つかりません。まさにショーツ迷子です。

・KL2070R

KL2070R
KL2070R スタッフA スタッフB
着用サイズ M LL
アウターへの響きにくさ
締め付け感が軽減されるか
コンパクトに畳めるか
ヒップへの食い込みが気になったか 〇上に上げ過ぎたり、体育座りなどをしていると少しだけお尻がはみ出る感覚がある △歩いていると食い込む
ムレ感は気になるか

スタッフAコメント
数枚持っていて長期間着用しています。フィット感が無くなったり接着が剥がれたり、といった経験はまだありません。少し色が黒ずんできた?と感じたら買い換えるくらいです。
伸縮性が強いので使用し始めたときは少しキツく感じますが、着用を重ねるうちに馴染みます。

スタッフBコメント
綿がたっぷりで肌ざわりがやさしいです。生地が地厚なのでコンパクトに畳めるかという点では△でした。

・KB3070K

KB3070K
KB3070K スタッフA スタッフB
着用サイズ M LL
アウターへの響きにくさ
締め付け感が軽減されるか
コンパクトに畳めるか ◎生地が薄めなので、小さくたためる
ヒップへの食い込みが気になったか △歩いていると食い込む
ムレ感は気になるか

スタッフAコメント
軽い穿きごこち。このショーツも数枚持っていて長期間着用しています。クロッチ部分に縫い目があるものの、気になることはありません。むしろ肌に当たる部分の縫い目はクロッチの前の部分のみなので、裏表をよく間違えます(笑)

スタッフBコメント
ウエスト、足ぐりともに締め付け感もなく、響きにくさでは◎
KL2070Rよりも立体的なので食い込みにくい気がしましたが、それでも食い込んでしまいました。

・CK2470

CK2470
CK2470 スタッフA スタッフB
着用サイズ M LL
アウターへの響きにくさ
締め付け感が軽減されるか
コンパクトに畳めるか
ヒップへの食い込みが気になったか
ムレ感は気になるか

スタッフAコメント
足繰りにはぐるりと縫い目があるので、タイトなパンツをあわせるときは、縫い目のないものと比較したら少し響きやすいかな?と思います。
脇や腰には縫い目がないのでタイトなガードルとあわせても縫い目があたって痛いということはありませんでした。

スタッフBコメント
ウエストのショーツライン(腰肉の段差)が出にくくてシルエットがキレイに着用できます。生地が薄めなので、より響きにくいです◎
更に、お尻部分が立体的に縫製されているので、ズレ上がりもありませんでした!丈感は、おへその下くらいまでで、しゃがんでもズボンからのはみ出しはなかったです!(ローライズはさすがに無理そうですが……)
洗濯しても、ウエスト部分がフィットしなくなることがなく快適です。本体は綿100%で、肌触りもよく、ショーツ迷子脱却できました!

・レビューまとめ

KB3070K

ヒップが扁平なスタッフAは KB3070Kが一番お気に入り!マチ部分に少し縫い目があることでシームレスショーツのデメリットをカバーしています。

CK2470

ヒップが大きめのスタッフBは CK2470が一番お気に入り!立体的な縫製がお尻を包み込みズレ上がりの不快感がない!

KL2070R

2人に選ばれなかったKL2070Rについては、ショーツにしっかりとした生地感を求める方におすすめです。

実際に畳んだ画像を掲載します。 綿100%のショーツと比較するとどのショーツもコンパクトに畳めていますが、生地の薄いCK2470 とKB3070Kがかなりコンパクトに畳める事がわかりました。

KL2070R
   

■自分にあったシームレスショーツの選び方

自分にあったシームレスショーツの選び方

シームレスショーツは、さまざまなメーカーから販売されており、種類も豊富なため「どのようなショーツを選ぶと良いかが分からない」という方が少なくありません。ここからは、シームレスショーツの選び方のポイントを見ていきましょう。

・選び方1. サイズで選ぶ

ショーツ選びの目安

サイズ ヒップサイズ(cm)
S 82〜90
M 87〜95
L 92〜100
LL 97〜105

ショーツのサイズはヒップの大きさが基準になっています。

シームレスショーツ選びはサイズが重要であり、体にあわないものを着用していては、シームレスショーツの持ち味である快適さが得られません。

ヒップのサイズを測る際は、立った姿勢でヒップが一番突き出ている部分にメジャーを当て、地面と水平になるようにしてください。薄着になり、リラックスした状態で測ることも計測値をブレさせないためのポイントです。

・選び方2. 食い込みにくい形を選ぶ

ヒップが薄型で平べったい方は、裾がヒップの下と水平にカットされたボーイズレングスタイプを検討してみてください。食い込みの原因となる、ずり上がりを防いでくれます。

反対に、ヒップにボリュームがあり筒型に近い方は、立体的なデザインを売りにしているショーツを選ぶと良いでしょう。

   

あわせて読みたい

・選び方3. 素材で選ぶ

ショーツは肌に直接触れるものであるため、素材にも気を配りたいところです。

コットンは吸湿性・通気性の高いものが多く、さらりとした肌触りが特徴です。ポリエステルは速乾性・耐久性に優れており、しわを防ぎながら形崩れしにくいメリットがあります。

それぞれの特徴を踏まえ、好みに応じて選んでみてください。

・選び方4. 機能性から選ぶ

ボトムスへの影響や穿きごこちが注目されがちなシームレスショーツですが、中には機能性を付加したアイテムもあります。

例えば、補正機能が付いたもの、お腹周りをすっきりと見せるハイウエストのもの、ヒップアップをサポートする3Dタイプなどです。

また、サニタリー用のショーツもあり、経血が漏れにくいほか、汚れを簡単に洗い流せるようになっているアイテムもあります。

・選び方5. 色で選ぶ

薄手または淡い色のボトムスを穿くときは、透けにくいカラーのシームレスショーツを揃えておいたほうがコーディネートの幅が広がります。

肌よりもワントーン暗めのベージュ系をはじめ、カーキや濃ブラウン、グレーなどを持っておくと透けを防ぎやすいです。

   

■シームレスショーツの寿命ポイント

シームレスショーツの寿命ポイント

お気に入りのシームレスショーツに出会うと、手放すのが惜しく感じられることもあるでしょう。

しかし、快適さを得るためには捨てる勇気も大切です。ここでは、シームレスショーツを買い替えるタイミングについて解説します。

・買い替えの目安は1年

例えば、シームレスショーツを週1回のペースで着用したとすると、1年間で50回ほど洗濯をする計算になります。ローテーションで週に2回以上、穿く方であれば約100回です。

グンゼにて洗濯による劣化を検証したことろ、洗濯回数が80回になると生地の粗が目立つようになり、吸水性も下がってしまうことが分かりました。

そのため、半年に一度はショーツの状態を確認し、劣化のサインが見られたときは買い替えることをおすすめします。

※一般的なショーツではなく、あくまでもシームレスショーツを前提とした目安です

・ショーツの交換サイン

洗濯回数も一つの指標ですが、実際の着用感もショーツを交換するタイミングを見極めるうえで重要です。

生地が伸びてずり落ちたり、ヒップとの間に隙間ができたりしたら、ためらわずに買い替えましょう。クロッチ部分にはがれが見られたときも同様です。

また、体重に3kg以上の変化があった場合にも、気づかないうちに着用感が変わっています。鏡などを使って、正しくフィットしているかを確認してみてください。

   

■シームレスショーツはメリット大!快適な穿きごこちをあなたもぜひ

シームレスショーツはボトムスに響きにくく、お腹や太もも周りの締め付けを軽減できるメリットがあります。透けにくいカラーを選ぶことで、おしゃれの幅も広がります。

この記事で紹介したシームレスショーツを参考に、自分好みのアイテムを選び、快適な穿きごこちを体験してみてください。

   
シームレスショーツ(シームレスパンツ)のメリット・デメリット!選び方と注意点を解説

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