湿度が高いと暑いのはなぜ?夏の湿気対策
気温が上昇する夏は「肌がベタベタする」「夜ぐっすり眠れない」などと感じる方も多いのではないでしょうか。
これは湿度が高くなることによって汗が蒸発しにくくなり、体温が下がりづらくなることが要因の一つになると考えられます。
しかし、暑さによる不快感はエアコンの除湿機能や、通気性・吸湿性の高いインナーを着用することで軽減できます。
この記事では、湿度が高くなると暑く感じる理由や夏の湿気対策、夏を快適に過ごすための吸湿速乾インナーを紹介します。
■湿度が高いと暑く感じる理由
同じ温度でも湿度が高いと暑く感じてしまう理由には「気化熱」が大きく関わっています。
気化熱とは、物質が液体から気体に変化するときに、周囲から吸収する熱のことです。例えば、汗(水分)が気体へ変化するとき、気化熱の現象で体の熱が使われて体が冷やされます。
湿度が低いときは空気中の水分が少ない状態であるため、汗が蒸発すると同時に体温も下がります。
一方で、湿度が高いときは空気中の水分が多い状態なので、汗が蒸発せず熱の変化がないため、暑く感じてしまいます。
・2種類ある湿度(相対湿度・絶対湿度)の違い
種類 | 特徴 |
---|---|
相対湿度 | 空気中に含まれる限界の水蒸気量(飽和水蒸気量)のうち何%含んでいるかを表したもの |
絶対湿度 | 縦横高さ1mの空気中に含まれる水蒸気の量 |
湿度とは、空気中に含まれる水分量の割合のことで、温かさや冷たさの状態を表す指標です。
湿度には「相対湿度」と「絶対湿度」の2種類があり、一般的には「相対湿度」が多く使われています。
同じ相対湿度でも、水分量は気温によって変化します。例えば、夏と冬で同じ相対湿度でも、夏のほうが水蒸気の量(絶対湿度)が多くなるので、感じ方が異なるのです。
・快適さと温度・湿度の関係
空気に含まれる水蒸気量は温度が低いと少なくなり、高くなるほど多くなって蒸し暑さを感じるようになります。
また、温度が同じ室内であっても、湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、体温が下がりづらくなって暑さによる不快を感じます。
人が快適に過ごせる室内の温度は、夏であれば25~28℃、冬は18~22℃程度です。なお、快適に過ごせる室内の湿度は、夏が55%~65%、冬は45~60%くらいが目安です。
・温度と湿度のバランスは2つの指標でわかる
●暑さ指数(WBGT)
人体に大きく影響するとされる、気温、湿度、輻射熱(ふくしゃ)、風を取り入れた指標のこと。乾球温度計、湿球温度計、黒球温度計による計測値を使って計算され、暑さ指数が28を超えると熱中症にかかる人が増えます。
●不快指数
気温と温度から算出される、蒸し暑さの度合いを示す指標のこと。一般的には不快指数の値が85になると、93%の人が不快を感じるとされています。
温度と湿度のバランスは「暑さ指数(WBGT)」と「不快指数」の2つの指標で判断できます。
全国各地の暑さ指数は、環境省の「熱中症予防情報サイト 」で確認できますので、こちらを活用しながら、室内の温度や湿度の調整、熱中症対策を心がけましょう
■夏を快適に過ごすための湿気対策5選
湿度が高くなると、ジメジメした暑さを感じたり、カビやダニが発生したりと不快を感じやすくなります。そのため、湿気対策をしてできる限り室内の湿気を取り除くことが大切です。
ここからは、夏を快適に過ごすための湿気対策5つと、具体的な手順について見ていきまししょう。
・湿気対策1. 除湿機またはエアコンの除湿機能を使う
夏の暑い時季を快適に過ごすためには、気温や湿度を調整して部屋の湿気を取り除くことが大切です。
湿度を低くすると汗が蒸発しやすくなって体感温度が下がり、涼しく感じられます。
窓を開けて換気をしたり、除湿機やエアコンの除湿機能を活用しながら、部屋の湿度を下げましょう。
また、窓を開けて換気する場合は、1ヶ所だけでなく2ヶ所以上の窓を開けるのがおすすめです。入口と出口をつくることで空気の通り道ができ、部屋全体を効率良く換気できます。
・湿気対策2. 扇風機やサーキュレーターで空気を循環させる
温かい空気は上に溜まりやすく、冷たい空気は下に溜まりやすいという性質があります。
エアコンの温度を下げても冷たい空気は下に溜まりやすいので、温度にムラがでたり余計な電気代が発生したりする可能性もあります。
そのため、扇風機やサーキュレーターを活用して、部屋全体の空気を循環させるようにすることも大切なポイントの一つです。
人間は同じ温度の室内でも、風があるほうが体感温度が下がって涼しく感じられます。部屋の空気をうまく循環させることで、壁や天井にあたった風が跳ね返り、暑い夏の時季でも快適に過ごしやすくなります。
・湿気対策3. カーテンやブラインドで断熱する
夏場は窓からの外気熱の侵入によって、部屋の温度が上がりやすくなります。
特に「窓からの日差しがジリジリと暑い」「エアコンをつけているのになかなか涼しくならない」というときにはまず、窓の対策を行いましょう。
具体的には、遮熱カーテンやブラインドの活用、遮熱フイルムを窓ガラスに貼る方法があります。
窓の断熱・遮熱を行うと、エアコンで冷やした空気が外に逃げることなく、室温を保ちやすくなります。
・湿気対策4. 除湿シートや除湿剤を活用する
気温が上昇して湿気が溜まりやすくなると、クローゼットや布団の下、靴箱などの狭い場所にカビやダニが発生しやすくなります。
特にカビは、温度や湿度、栄養分の3つの条件が揃うと繁殖しやすくなるため、除湿シートや除湿剤を活用して湿気を取り除くことが大切です。
また、クローゼットを定期的に開けて空気を入れ換えるのも良いでしょう。風が十分に通るようハンガーの量を減らして隙間を空けるのも効果的です。
キッチンや浴室など水を使う場所では、換気扇を回したり、使い終わったら水気をタオルでふき取ったり、タオルやマットをこまめに交換すると湿気の蓄積を防げます。
・湿気対策5. 通気性・吸湿性の高いインナーを選ぶ
汗によるべたつきや、ジメジメした不快感を軽減するためには、通気性・吸湿性の高いインナーの着用も有用です。
通気性・吸湿性の高いインナーを着用することで、汗をサッと吸収して湿気を放出し、肌のべたつきを防ぎやすくなります。
また、肌に触れたときにひんやりして涼しく感じる「接触冷感機能」が備わったインナーを着用するのも方法の一つです。
■【メンズ向け】夏も快適に過ごせる吸湿速乾インナー
暑くてジメジメする夏の時季は、汗をかく機会が増えて肌のべたつきやニオイで不快を感じる方も多いでしょう。
そのようなときは、吸湿速乾性に優れたアイテムを活用してみてはいかがでしょうか。ここからは、グンゼおすすめの吸湿速乾インナーを紹介します。
「アセドロン」とは、珪藻土から着想を得てグンゼが開発した吸汗速乾テクノロジーのことです。汗を瞬時に吸収し、素早く乾かす構造を再現しています。
こちらのVネックTシャツは、吸湿性が高いレーヨンとドライ感の強いポリエステルを使用し、サラサラそしてスベスベとした触感が持続します。ジメジメと暑い夏の汗による不快感をドロンと消し去る優れたTシャツです。
蒸れやすい夏の時季に重宝するアセドロンのボクサーパンツです。瞬時に湿気を吸い込んで、あっという間に放湿します。
汗によるべたつきを軽減するだけでなく、サラサラな肌触りで快適な状態を長時間キープします。
高い吸湿速乾機能で汗によるべたつきや蒸れを防ぐ、アセドロンのステテコです。
肌にまとわりにくく、汗をかいても乾きやすいので、部屋着としてはもちろん、スーツの汗ジミ対に加えて、衣類へのダメージも防げるアイテムです。
梅雨から夏にかけて、足元は蒸れやニオイが発生しやすくなりますが、吸放湿性に優れたアセドロンの靴下は、気になる足元の不快感を軽減します。
ショート丈の他に、スーツに合わせやすいレギュラー丈やスニーカー丈の靴下もあります。
上衣前身頃・袖・パンツには、肌あたりの良い綿100%素材で、撚り回数を多くした糸を使用しているので、さらっとした肌触りが快適です。
又、吸汗速乾加工を施していますので、汗をかいても乾きやすい商品です。
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■【レディース向け】夏も快適に過ごせる吸湿速乾インナー
メンズ向けに続いて、女性向けの吸湿速乾アイテムを紹介します。
靴下やパジャマ、日焼けを防ぐアームカバーなど、夏を快適に過ごすためのアイテムをピックアップしていますので、ぜひ暑い夏に取り入れてみてください。
汗を瞬時に吸収して素早く乾かす、アセドロンの汗取り付きタンクトップです。汗取りパッドが加わることで、汗によるアウターへの汗ジミや蒸れによる不快感を軽減します。
タンクトップの他に、汗取り付きの2分袖インナーや、ブラタンクトップなどもあります。
アセドロンの靴下は、こもりやすい湿気を効率良く逃がし、汗によるべたつきや蒸れなどの不快感を減らします。
薄手かつサラッとした肌触りで、長時間履いても快適さが続く靴下です。
汗による張り付きを減らし、肌離れの良さをアップしたアセドロンのパジャマです。
生地の内面に吸汗速乾性・吸放湿性の高い新構造機能原糸を編み込んでいるので、お風呂上がりでも汗を気にせず、過ごしやすい仕様となっています。
日焼け対策に役立つアセドロンのアームカバーです。内側がメッシュ素材になっているので、通気性が良く、汗をかいても素早く乾かします。
また、サラサラとした肌触りと、着用しても暑さを感じにくい点も特徴の一つです。二の腕まで覆える60cmタイプの他に、35cm丈もあります。
■すぐにできる湿気対策で夏の暑さを乗り切ろう
暑い季節を快適に過ごすためには、温度や湿度をバランス良く調整することが大切です。
除湿機やエアコンの除湿機能を使ったり、扇風機やサーキュレーターを活用したりしながら、お部屋を少しでも過ごしやすい環境に整えましょう。
また、汗によるべたつきやジメジメした不快感を軽減するためにも、通気性・吸湿性に優れたインナーやパジャマを着用して、暑い夏を乗り切りましょう。