メンズインナーの使い分け!ネックラインから考える見えないインナーの選び方
YシャツやTシャツの下にインナーを着用するとき「首元からインナーが見えてしまう」という経験はありませんか?
メンズインナーには「クルーネック」「Vネック」「Uネック」などがありますが、首元からインナーが見えないようにするには、これらの形状を知っておくことが大切です。
そこでこの記事では、見栄え良くスマートなコーディネートをするために、ネックラインの種類と特徴を詳しく解説します。それぞれのインナーとアウターとの合わせ方についても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
■首元から見えないように!インナー選びのポイントはネックラインの形状にあり
インナーを選ぶ際のポイントは、袖のタイプ(半袖・タンクトップ・長袖)やカラー、サイズなどさまざまですが、中でも見栄え・着ごこち両方に大きな影響を与えるのが「ネックラインの形状」です。
ネック部分は顔に近いため目がいきやすく、見栄えしだいで相手に与える印象も違ってきます。例えば、Yシャツからインナーが大きくはみ出していると野暮ったい印象になることがあります。
また、一般的な製造方法の場合、生地の端を折り返して縫製するため襟や袖口の生地に厚みが出がちです。襟や袖口に厚みのあるインナーは、Yシャツ越しにインナーの形が透けて見えることがあります。
その点、シームレスタイプであれば、袖も襟もフラットで生地に段差がないので、トップスに合わせやすいです。
・メンズインナーの透け防止には色も重要
メンズインナーは、YシャツやTシャツから色が透けないようにするのも大切なポイントです。
「インナーといえば白」というイメージを抱きがちですが、白は他の色との落差が大きいため、かえって目立つ場合があります。
インナーを透けにくくするには、肌と似た色を選ぶのが効果的であり、ベージュやライトグレーのインナーが有用です。
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■ネックの種類と特徴
インナーのネックラインには、さまざまな形状があります。代表的なのは以下の5種類です。
・1. クルーネック
いわゆる丸首タイプの、最もスタンダードなタイプがクルーネックです。船の乗組員(クルー)の着ていたセーターの首型が由来です。あらゆるスタイルとの相性が良いタイプだといえます。
ただし、クルーネックはやわらかな印象を与える一方で、首元が詰まって見えてしまうことがあります。肩幅や胸まわりが強調されやすいという点も特徴の一つです。
・2. Vネック
首元がV字型になっているタイプをVネックと呼びます。縦のラインが協調されるため、シャープさやスタイリッシュな印象を与えやすい形です。
・3. Uネック
首元がU字型に広く取られたタイプをUネックと呼びます。クルーネックとVネックの中間的な存在です。ラフさやカジュアルな印象を与えやすい形です。
・4. ボートネック
首元が横長に広く取られたタイプをボートネックと呼びます。ボートの形に似ていることが名前の由来だとされています。シルエットがゆるやかで、どこかフェミニンな印象を与える形です。
・5. ハイネック
首元まで生地があるタイプをハイネックと呼びます。保温力が高く、特に冬場に向いている形だといえます。
■ネックラインの形状から考えるインナーとアウターの合わせ方
ここからは、インナーとアウターの相性をネックライン別に見ていきましょう。
【ネックラインの形状別】アウターとの相性早見表
クルーネック | Vネック | Uネック | ボートネック | ハイネック | |
---|---|---|---|---|---|
ビジネスシャツ(ネクタイ有り) | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
ビジネスシャツ(ボタン閉め) | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
ビジネスシャツ(ボタン開け) | × | △ | △ | △ | × |
カジュアルシャツ(ボタン閉め) | ○ | ○ | ○ | ○ | × |
カジュアルシャツ(ボタン開け) | × | ○ | ○ | × | △ |
クルーネックTシャツ | △ | × | ○ | ○ | × |
VネックTシャツ | × | △ | △ | × | × |
UネックTシャツ | × | × | △ | × | × |
ボートネックTシャツ | × | × | × | △ | × |
ポロシャツ | × | △ | ○ | △ | × |
クルーネックセーター | △ | △ | ○ | × | ○ |
Vネックセーター | △ | △ | ○ | × | △ |
ハイネックセーター | ○ | ○ | ○ | × | △ |
・クルーネックインナーとアウターの合わせ方
クルーネックのインナーは、ボタンを閉じたシャツスタイルに適しています。ボタンを開けたシャツスタイルやVネックアウターに合わせると襟もとからインナーが見えてしまうため、基本的には避けた方が良いでしょう。
【相性〇】
首元からインナーが見えないのでOK。
・ビジネスシャツ(ネクタイ有)
・カジュアルシャツ(ボタン閉め)
・ハイネックセーター
【相性△】
首元からインナーが見えない場合はOK。
・クルーネックTシャツ
・クルーネックセーター
・Vネックセーター※ただし、インナーの色や素材によっては重ね着コーディネートとしてOKな場合も。
【相性×】
首元からインナーが見えてスマートではないためNG。
・ビジネスシャツ(ボタン開け)
・カジュアルシャツ(ボタン開け)
・VネックTシャツ
・ボートネックTシャツ
・ポロシャツ※ボタンを閉めてインナーが見えない場合はOK
グンゼおすすめのクルーネックインナー
・Vネックインナーとアウターの合わせ方
Vネックのインナーは、ボタンを空けたシャツスタイルやVネックのセーター、ポロシャツなどインナーを見せたくないときにおすすめです。
【相性〇】
首元からインナーが見えないのでOK
・ビジネスシャツ(ネクタイ有)
・ビジネスシャツ(ボタン閉め)
・カジュアルシャツ(ボタン閉め)
・カジュアルシャツ(ボタン開け)
・ハイネックセーター
【相性△】
首元からインナーが見えなければOK
・ビジネスシャツ(ボタン開け)※第一ボタンまでならインナーが見えないためOK。
・VネックTシャツ
・ポロシャツ※ボタンを閉めてインナーが見えない場合はOK
・クルーネックセーター
・Vネックセーター
【相性×】
首元からインナーが見えるためNG。
・UネックTシャツ
・クルーネックTシャツ※首元からインナーが見えない場合はOK
・ボートネックTシャツ※首元からインナーが見えない場合はOK
グンゼおすすめのVネックインナー
・Uネックインナーとアウターの合わせ方
Uネックのインナーは、Vネックよりさらに大きく胸が開いたタイプなので、ボタンを空けたシャツスタイルやVネックのセーターなどに適しています。
【相性〇】
首元からインナーが見えないためOK。
・ビジネスシャツ(ネクタイ有)
・ビジネスシャツ(ボタン閉め)
・カジュアルシャツ(ボタン閉め)
・カジュアルシャツ(ボタン開け)
・クルーネックTシャツ
・ポロシャツ※ボタンを開けてもインナーが見えづらいためOK
・クルーネックセーター
・Vネックセーター
・ハイネックセーター
【相性△】
首元からインナーが見えなければOK。
・ビジネスシャツ(ボタン開け)※第一ボタンまでならインナーが見えないためOK。
・VネックTシャツ
・UネックTシャツ
【相性×】
首元からインナーが見えるのでNG
・ボートネックTシャツ
グンゼおすすめのUネックインナー
・ボートネックインナーとアウターの合わせ方
ボートネックのインナーは、TシャツやYシャツと合わせるのに適しています。肩まわりが若干チクチクする可能性があるため、セーター類とはあまり相性が良いとはいえません。
【相性〇】
首元からインナーが見えないのでOK。
・ビジネスシャツ(ネクタイ有)
・ビジネスシャツ(ボタン閉め)
・カジュアルシャツ(ボタン閉め)
・クルーネックTシャツ
【相性△】
インナーが見えないためOK。見える場合はNG。
・ポロシャツ
・ボートネックTシャツ
【相性×】
インナーが見えるためNG。
・ビジネスシャツ(ボタン開け)
・カジュアルシャツ(ボタン開け)
・VネックTシャツ
・UネックTシャツ
・クルーネックセーター
首元から肩回りがチクチクするためNG。
・Vネックセーター
・ハイネックセーター
グンゼおすすめのボートネックインナー
・ハイネックインナーとアウターの合わせ方
ハイネックインナーは、保温性が高いため冬場のカジュアルスタイルに適しています。セーターの首元のチクチクを軽減したいときにもおすすめです。
【相性〇】
首元のチクチク感を抑えられるが、コーディネートは慎重に。
・クルーネックセーター
首元のチクチクが抑えられる。インナーがはみ出さないように注意。
・ハイネックセーター
【相性△】
首元からインナーを見せるコーディネートにはOK。
・カジュアルシャツ(ボタン閉め)
・カジュアルシャツ(ボタン開け)
・Vネックセーター
【相性×】
インナーが見えるためNG。
・ビジネスシャツ(ネクタイ有)
・ビジネスシャツ(ボタン閉め)
・ビジネスシャツ(ボタン開け)
グンゼおすすめのハイネックインナー
■ネックの種類を知り、アウターにあったインナーを選びましょう
メンズインナーにはさまざまなものがありますが、アウターによって相性が良いものとそうでないものがあります。
YシャツやTシャツからインナーが見えてしまうと見栄えが悪くなることもありますので、インナー選びはネックラインの形状と色が大切です。
この記事を参考に、早速インナーとアウターをコーディネートしてみてください。