2024.04.14

レディース
知恵 健康

【医師監修】健康診断で透けたくない!レントゲン撮影時の服装について

健康診断などで胸部のレントゲンを撮るとき、服装について困ったことはありませんか?

「金属がないブラトップなら大丈夫?」「ブラジャーを外したときの透け対策はどうしよう……」と悩む女性は少なくありません。

そこでこの記事では、レントゲンを撮る際に適した服装とインナー、そしてバストの透け対策に役立つアイテムを紹介します。

   

レントゲン撮影時にベストな服装

レントゲン イメージ

健康診断などでレントゲンを撮るときは、放射線(X線)が透過しやすい服装である必要があります。

・薄手でゆったりした無地のTシャツがベスト
・Tシャツの色や袖丈に制限はない

次項で具体的なポイントを確認していきましょう。

薄手でゆったりした無地のTシャツがベスト

レントゲン撮影時は、衣服に柄が入っていたり装飾があったりすると放射線が透過しにくくなります。そのため、薄手でゆったりとした無地のTシャツが良いでしょう。生地は綿素材、袖まわりにゆとりのある半袖がおすすめです。

Tシャツの色に制限はない

色については特に制限はなく、何色でも問題ありません。胸が透けるのが気になる方は黒などの濃色がおすすめです。

知っておきたい!レントゲン撮影に適さない服装

レントゲン イメージ
・顔料を含むプリント(ワンポイントのロゴでも不可)
・金属類(ブラジャーのワイヤーやホック、ラメの糸が織り込んであるTシャツなど)
・ボタン
・プラスチック類
・刺繍、レース
・トレーナーのような厚手の生地
・胸ポケットの付いた衣類
上記の項目が当てはまる服装や下着は、胸部レントゲン撮影時に放射線が透過しにくくなるためNGです。金属やボタンなどがある服装のまま撮影すると、画像に白い影として写ってしまい、異変を見逃す可能性があります。

金属が使われているブラジャーは着用NG

ワイヤーやホックなどの金属が使われているブラジャーは着用できません。肩紐に金属やプラスチックが使われているキャミソールなども着てはいけません。たとえ、ワイヤーやホックを使用していなくても、病院によってはNGの場合があります。

ブラトップの着用は施設によって判断が異なる

タンクトップやキャミソールの内側にカップが付いているブラトップの着用は、カップの厚み、あるいはゴムの重なりが原因で撮影に影響する場合があります。

そのため、ブラトップの着用がNGの場合は、

・無地のTシャツの下にブラジャーを着けて検査の直前に外す
・ノーブラジャーのままTシャツを着る

のいずれかが良いでしょう。ブラジャーを着ける場合は、トップスが半袖であれば服を着たまま下着を袖から取り出せます。

また、着脱の手間をできるだけ省きたい方は、ストラップレスのブラジャーを着用するのも方法の一つです。

 
医師からの一言コメント
胸部レントゲンを撮影するときは、放射線の透過を妨げないような服装にする必要があります。一見レントゲンとは関係がないように思えるプラスチックのアジャスターなども、胸部レントゲン撮影時に写りこんでしまう可能性があります。正確な検査を行うためにも、金属やボタン、プラスチックなどが使われていない服装を選ぶようにしましょう。

金属製のアクセサリー類も着用NG

金属などでできたネックレスや指輪・時計・ピアス・イヤリング・ブレスレッドなどのアクセサリー類は身に着けられません。このほか、ベルトや湿布・カイロ・腹巻・コルセットなどもNGです。

また、ヘアゴムに付いた金属やピン留めなどもNGなため、当日は飾りのないシンプルなゴムなどで髪を束ねておくようにしましょう。

Tシャツライクなインナーが便利!おすすめアイテム2選

胸部レントゲン撮影時には、薄手でしめつけのない無地のTシャツを着ましょう。おすすめは、ゆったりしたTシャツやTシャツライクなインナーです。

Tシャツのようなインナーであれば重ね着しやすく、荷物にもなりません。胸部レントゲン撮影時はもちろん、一枚あれば普段からも重宝します。

KIREILABO(キレイラボ)【Fitte】5分袖オーバーサイズTシャツ<KB5148P>

KIREILABO(キレイラボ)【Fitte】5分袖オーバーサイズTシャツ<KB5148P>

ゆったりとしたサイズかつ5分袖が特徴のTシャツです。リバーシブルの天竺編み(てんじくあみ)で、気になる下着の透けも軽減できます。

サイドにスリットが入っているのでボトムインにしたいときも使いやすく、一枚持っておくと便利なアイテムです。

Tuché(トゥシェ) フレンチ袖インナー <TC4052>

Tuché(トゥシェ) フレンチ袖インナー

こちらは、スクワランやコラーゲンなどの天然美容成分を配合した肌に嬉しいインナーです。コットン100%素材なので肌あたりが良く、一年を通して着られます。

フレンチ袖のシンプルなシルエットは、インナーとしてだけでなくTシャツ代わりに着るにもぴったりです。胸部レントゲン撮影時には、ブラックをおすすめします。

バストの透け防止には羽織りものが役に立つ

レントゲンを撮る際、ブラジャーを外したときの透け対策には羽織りものが役立ちます。特に、薄手のカーディガンであれば、荷物もかさばりません。

ADVANCELABEL(アドバンスレーベル)シアーカーディガン<ALT601>

ADVANCELABEL(アドバンスレーベル)シアーカーディガン<ALT601>

さらっとした素材のサマーニットカーディガンです。羽織るだけでなく、全てのボタンを留めればプルオーバーのトップスとしても使えます。また、自宅やオフィスでの冷房対策などにも使いやすいアイテムです。

胸部レントゲン検査の服装についてによくある質問

胸部レントゲン検査の服装についてによくある質問

最後に、胸部レントゲン検査の服装についてよくある質問を紹介します。

Q.胸部のレントゲン撮影時におすすめの服装とは?

薄手でゆったりした無地のTシャツがおすすめです。胸部レントゲン撮影時は、放射線(X線)が透過しやすい服が必要となり、柄や装飾があると、その部分は放射線が透過しにくくなってしまいます。

Q.胸部のレントゲン撮影時に下着は着けられない?

ブラジャーは着用できません。肩紐に金属やプラスチックが使われているキャミソールなども着てはいけません。

また、ワイヤーやホックを使用していなくても、ブラトップのようなカップ付きインナーやスポーツブラも病院によってはNGの場合があります。そのため、ブラトップを着けていきたい場合は必ず事前に病院に問い合わせておきましょう。

安心してスムーズにレントゲン撮影できる服装を選びましょう

レントゲン撮影時は、金属やプラスチックが使われているブラジャーの着用はNGです。そのため、ブラジャーの着脱に備えてゆったりとした無地のTシャツや、手軽に羽織れるカーディガンがあると便利です。スムーズに撮影できるよう、事前に服装をしっかり準備しておきましょう。

 
医師からの一言コメント
健康診断などで胸部レントゲンを撮影する際、着用しても良い服装にはルールがあります。装飾品がないことはもちろん、厚手のものやポケットなどがあるものも、布自体の厚みによって放射線の透過性が低下してしまうことがあります。そのため、薄手のTシャツなどを着用するのが良いでしょう。正しい服装を選び、きちんと検査が受けられるようにしたいものですね。
   

この記事に関連する商品カテゴリ

こちらの記事もおすすめ

【この記事の監修者】
木村香菜
医師・木村香菜
名古屋大学医学部卒業後、名古屋大学医学部附属病院放射線科入局。その後、放射線科医として一般的な読影や放射線治療を担当。コロナ禍では保健所で行政の立場から感染症対策にも携わった。現在は、主に健康診断クリニックにて健康診断を受ける方の診察や結果の説明、ならびに生活指導をしている。
※この記事は、正しい情報発信を行うために、医師に監修を依頼しております。商品について医師が推薦を行うものではありません
【医師監修】健康診断で透けたくない!レントゲン撮影時の服装について

この記事をSNSでシェア

【医師監修】健康診断で透けたくない!レントゲン撮影時の服装について