天然由来のレーヨンと綿はどちらが涼しい?涼しい生地って何?

夏の暑さを和らげるために、涼しい生地のインナーを選びたいと考えている方も多いでしょう。
特に「綿」と「レーヨン」は、通気性や吸水性に優れ、夏にぴったりの素材です。
レーヨンは肌に触れたときのひんやり感が魅力で、熱を素早く逃がす性質があります。一方、綿は吸湿性に優れ、肌にやさしいのが特徴です。
この記事では、涼しさの観点から綿とレーヨンの違いを解説し、目的に合わせた選び方を紹介します。
■【結論】ひんやりした肌触りはレーヨン!ただし、編み方や混紡・厚みによって異なる為どちらが涼しいとは言い切れない

レーヨンと綿、どちらが涼しいかは一概には言い切れません。涼しさは、生地の編み方や厚み、他の素材との混紡率などによって大きく変わるため、単純な比較は難しいものです。
ただし「肌に触れた時のひんやり感」という点では、レーヨンの方が優れています。レーヨンは綿に比べて熱伝導率が高く、肌に触れることにより肌から生地へ瞬時に熱が移動し、その瞬間ひんやりと感じやすくなります。
一方で、通気性や吸水性の面ではどちらの素材も引けを取りません。
そのため、どちらも夏の衣類に適した快適な素材と言えるでしょう。選び方のポイントは、着用時の状況や好みの着ごこちに応じて、それぞれの特徴を活かすことです。
■レーヨンと綿の違い!各素材の特徴を比較
・【レーヨンの特徴】涼しいが熱に弱く洗濯時は注意が必要
レーヨンは、木材から作られる環境にやさしい天然由来の繊維素材です。
メリット
最大の特徴は、肌に触れた時のひんやりとした感触で、これは熱伝導率の高さによるものです。
また、通気性や吸水性に優れているため、汗をかきやすい夏場でも快適に過ごせます。さらに、消臭効果があり、光沢のある柔らかな質感で高級感のある仕上がりになるため、夏物の衣類に人気の素材として知られています。
デメリット
一方で、レーヨンはデリケートな素材であることも特徴です。
熱に弱く、洗濯時の取り扱いには特に注意が必要です。通常の洗濯では縮みやすく、型崩れを起こしやすいため、ドライクリーニングや手洗い、もしくはネットに入れての洗濯機使用が推奨されます。
また、乾燥機の使用は避け、日陰干しで自然乾燥させることが大切です。
・【綿の特徴】肌にやさしいが速乾性がないため汗が乾きにくい
綿は天然素材の代表格として、広く親しまれている繊維です。
メリット
肌への刺激が少なく、敏感肌の方や子どもにも安心して使えるやさしい素材であることが最大のメリットです。
また、繊維そのものが丈夫で耐久性に優れているため、何度洗濯しても型崩れしにくく、長く愛用できるのも魅力です。さらに、空気を通しやすい性質によって、蒸れにくく快適な着ごこちを実現します。
デメリット
綿の最大のデメリットは、一度吸収した水分を手放しにくい性質です。これは汗をかいた後の乾きにくさにつながり、べたつきや不快感の原因となることがあります。
また、洗濯後にシワができやすく、アイロンがけなどの手間がかかることも多いでしょう。特に湿度の高い日本の夏場は、乾燥に時間がかかることを考慮する必要があります。
■レーヨン・綿以外にも!夏におすすめの涼しい生地
・【リネン】涼感のある天然素材で、吸水・発散力に優れている
リネンは繊維が細く短いことで実現される上質な風合いと、深みのある光沢を魅力とする天然素材です。
レーヨンのようなひんやり感とは異なりますが、独特の清涼感のある爽やかな肌触りが特徴です。吸水性の高さは綿と同等以上で、特筆すべきは水分の発散力の高さ。
綿が吸った水分を保持する傾向があるのに対し、リネンは素早く放出するため、汗をかいても快適な着ごこちを保ちやすいのです。
また、リネンは洗濯に強く、汚れが落ちやすい特徴があります。デリケートなレーヨンと比較して、日常的なケアが容易なのが嬉しいポイントです。
ただし、シワになりやすい点がデメリットです。特に洗濯後はシワが出やすく、アイロンがけが必要になることもあります。このシワ感を「味わい」として楽しむのも、リネンの魅力の一つです。
・【ポリエステル】ツヤのある生地で、耐久性と速乾性に優れている
ポリエステルは化学繊維の1つで、高い強度と優れた耐久性があります。レーヨンのようなデリケートさはなく、綿以上の丈夫さを誇ります。
特に注目したいのは、抜群の速乾性です。綿やレーヨンが水分を吸収して乾きにくいのに対し、ポリエステルは水分をはじく性質があるため、スポーツウェアや機能性を重視する衣料に適しています。
また、シワになりにくい特徴も、実用的な面で大きなメリットとなっています。
一方、吸水性や吸湿性の低さによって汗をかいたときに肌にべたつきやすく、蒸れを感じやすいのが難点です。また、繊維同士が擦れることで毛玉ができやすく、静電気も帯びやすい性質もあります。
・【リヨセル】天然由来の再生繊維で、光沢感となめらかさがある
リヨセルは、ユーカリの木材パルプから作られる再生繊維です。
レーヨンと同じ天然由来の素材ですが、製造時に使用する化学薬品をほとんど回収・再利用できるため、レーヨンと比べて環境にやさしい素材となっています。
綿を超える優れた吸湿性と発散性を持ち、汗をかいても快適な着ごこちを保ちやすいのが特徴です。また、なめらかな肌触りと上品な光沢感があり、高級感のある仕上がりになります。
レーヨンのような冷たい肌触りではありませんが、独特の柔らかさとハリのある質感で、静電気も起きにくいという利点があります。
一方で、摩擦に弱く、シワになりやすいです。特に濡れた状態での摩擦には注意が必要で、洗濯時にはレーヨンと同様に優しく取り扱いましょう。
■レーヨンと綿どちらがいい? 素材の選び方・使い分け方

ネットのオンラインショップで服を買うとき、「レーヨンか、綿か?」と迷うことがありますよね。
レーヨンはひんやりとした着ごこち、綿は丈夫で洗濯に強いなど、それぞれに特徴があります。好みにあわせて、ぴったりの素材を選ぶことが大切です。
・ひんやりした触感を求めるなら「レーヨン」
夏の暑さ対策として、肌に触れたときのひんやり感を重視する方には、レーヨンがおすすめです。
レーヨンは熱伝導率が高く、触れた瞬間ひんやりとした触感のある素材です。
特に、就寝時のパジャマやルームウェア、普段着のインナーなど、直接肌に触れる衣類として選ぶと、その心地よいひんやり感を味わえます。
・つるつると滑らかな肌触りなら「レーヨン」
レーヨンと綿では、肌に触れた時の質感に大きな違いがあります。
レーヨンは、独特のなめらかさとつるつるとした肌触りが特徴で、シルクのような上品な滑らかさを持っています。
光沢感のある柔らかな質感は、夏場のブラウスやワンピース、インナーなどの素材として人気があり、着ごこちの良さと高級感を両立させたい方におすすめです。
・洗濯に強い素材が好きなら「綿」
普段使いの衣類として扱いやすい素材を探している方には、綿がおすすめです。
レーヨンは熱に弱く、洗濯時は手洗いやドライクリーニングなど、デリケートな取り扱いが必要になることが多いのですが、綿は丈夫で耐久性があり、通常の洗濯機での洗濯にも対応できます。
毎日着る服や、こまめな洗濯が必要なアイテムには、メンテナンスの手間が少ない綿が適しています。(※綿でもドライクリーニングを推奨しているものもありますので、洗濯絵表示をご確認ください。)
・通気性や吸水性ならどちらの素材も◎
両素材を組み合わせたレーヨン綿混紡の生地なら、レーヨンのなめらかな肌触りと綿の耐久性を兼ね備えています。両素材の通気性と吸水性が相まって、快適な着ごこちを叶えてくれますよ。
扱いやすさと心地よさの両立を求める方には、両方のメリットを活かした混紡素材がおすすめです。
■男女別!レーヨン混の夏におすすめアイテム
レーヨン素材を活かした夏のアイテムを、レディース、メンズに分けてご紹介します。目的やシーンに合わせて、ぜひ最適な1枚を見つけてください。
・レディース向けおすすめアイテム
夏の不快な汗や紫外線対策に、画期的な機能を備えたカットオフインナーの登場。
吸汗速乾素材を採用し、気になる汗を素早く吸収して乾かすので、生地のべたつきやまとわりつきから解放されます。
さらに、抗菌防臭加工により汗のニオイも軽減するので、1日中爽やかな着ごこちが続きます。薄手の生地でありながら、90%以上のUVカット率。
暑い季節も快適に、そして安心して過ごせる機能性インナーです。大切なお肌を紫外線から守りながら、さらりとした着ごこちを味わいたい方はぜひお試しください。
汗によるムレやベタつきを解消する、グンゼ最高クラスの"汗解消"インナー『アセドロン』。
肌が発散する湿気を素早く吸収し、ムレをシャットアウト!さらに吸収した湿気を外に逃がすため、インナーが肌に貼り付かず、爽快な着ごこちが続きます。
カップ部は通気性が良く軽量な素材を採用し、ムレにくく快適。アンダーゴムなしの設計で締めつけ感もありません。汗ばむ季節に活躍する、快適インナーです。
ひんやりと涼しい綿混素材に、再生繊維レーヨンをミックス。
柔らかくやさしい肌ざわりで、汗ばむ季節も快適に過ごせます。縫い目のない完全無縫製デザインのため、肌への刺激が少なく、薄着でも下着のラインが目立ちにくい仕様となっています。
さらに脇部分には汗取りパッド付きで、汗ジミを軽減。蒸し暑い日も快適に過ごせる1枚です。
グンゼ独自の保湿加工で、肌をやさしく包み込みながら、さらりとした着ごこちをキープします。
・メンズ向けおすすめアイテム
汗のベタつきやムレを徹底的に解消する、グンゼ最高クラスの"汗解消"テクノロジー搭載。
肌が発散する湿気を素早く吸収し、外へ放湿することで、不快感ゼロの爽快な着ごこちを実現します。
さらに、独自構造により汗を素早く拡散し、サラリと快適な状態をキープ。吸湿速乾・抗菌防臭加工付きで、毎日清潔に着用可能です。
ストレッチ性のあるベア天竺素材で動きやすく、インナーとしても快適にフィットします。
汗の染み出しを軽減し、ムレやベタつきを抑える綿混素材を採用した、夏に最適な半袖シャツです。
消臭加工が施されており、長時間の着用も快適です。首回り・裾・袖口はカットオフ仕様で、薄手のTシャツやポロシャツの下でもラインが目立ちにくいデザインとなっています。
袖は短めで、アウターに響かずスッキリとした印象に。ビジネスシーンからカジュアルまで幅広く活躍する、機能性と快適さを兼ね備えたインナーです。
汗によるムレやベタつきを解消する、高機能インナー。
肌が発散する湿気を素早く吸収し、サラリと快適な着ごこちが続きます。吸湿速乾性に優れ、汗をすぐに拡散して乾かすため、不快感ゼロです。
鹿の子素材を採用し、通気性も抜群。抗菌防臭加工が施され、汗のニオイ対策も万全です。
ノースリーブデザインで動きやすく、インナーとしても快適に着用可能なため、夏の暑さ対策にぴったりの爽快インナーとなっています。
■男女別!綿混の夏におすすめアイテム
続いて、綿混素材のアイテムを、レディース、メンズそれぞれにフォーカスしてご紹介します。 こちらも汗ばむ季節にピッタリなので、さまざまなシチュエーションで着られる1枚をお選びください。
・レディース向けおすすめアイテム
暑い季節の快適インナーとして進化した、日本製のこだわりタンクトップです。
強撚綿100%を使用し、シャリ感のあるサラリとした肌触りで、汗をかいても肌に貼りつかず快適に過ごせます。
リニューアルでシルケット加工を施し、ガサガサ感を軽減し、よりなめらかな着ごこちに。さらに、薄く軽い生地に改良し、保湿・抗菌加工もプラスしています。
脇部分には汗取りパッド付きで、気になる汗ジミもカバー。さらりと快適な夏を、この1枚で実現しませんか?
暑い季節にぴったりな、ひんやり快適インナー。
接触冷感素材を使用し、触れるたびに心地よい涼しさを実感できます。
カップ部分は通気性を高め、ムレを防ぎます。アンダーゴムを使用せず、締めつけ感ゼロでストレスフリーな着ごこちに。
さらに、生地端はきりっぱなし&縫い目を少なくすることで、タイトなトップスでも下着のラインが響きにくいデザインとなっています。
暑い日もスッキリ快適に過ごせる、機能性抜群のブラタンクトップです。
暑い季節も快適に過ごせる、さらさらタッチの強撚綿インナー。
シャリ感のある爽やかな肌ざわりで、汗のベタつきを軽減。汗による肌へのまとわりつきが苦手な方にぴったりの1枚です。
さらに、完全無縫製®仕様で縫い目ゼロ。チクチク感を抑え、下着のラインが響きにくいデザインに。
グンゼ独自のスキンタッチ保湿加工で、肌をやさしく包み込みます。パッド付きだから1枚でさらっと着られる、夏に欠かせない快適インナーです。
・メンズ向けおすすめアイテム
通気性抜群の綿100%メッシュ素材で、ムレにくく快適な着ごこちを実現しました。
通常の綿よりも吸湿性・吸汗性が高く、汗を素早く吸収・発散するので、衣服内はいつでもさらっと快適。
さらに、汗のニオイ成分をカットする高い消臭効果を発揮し、100回洗濯しても爽やかさが続きます。
洗濯タグなしの転写プリント仕様で、肌への刺激も軽減。肌にやさしく、毎日気持ちよく着られますよ。
VネックTシャツは、天然綿100%でありながら、驚くほど涼しく心地よい接触冷感を実現し、夏の暑さも快適に過ごせます。
汗をしっかり吸い、ムレにくい設計で、長時間の着用でも爽快感をキープ。さらに、洗濯を繰り返しても消臭力が持続し、いつでも清潔感を保ちます。
ポロシャツなどに合わせても襟元から見えにくく、見た目もスマート。夏の日常づかいに最適な1枚です。
綿100%、ひんやり涼やかなシャリ感が魅力のインナーです。
強撚糸を使用しており、爽やかな着ごこちが長時間続きます。人間の体型に基づいた立体設計により、着圧感を大幅に軽減し、ゆったりとした快適な着ごこちを実現。
春から夏まで活躍する優れた通気性と、柔らかな肌触りで、1日中快適に過ごせます。快適工房シリーズならではの上質な素材で、毎日着たくなるインナーです。
■自分に合う涼しい素材のアイテムで快適に過ごそう!

暑い季節を快適に過ごすためには、目的に合った「涼しい生地」を選ぶことが大切です。
たとえば、レーヨンのひんやりとした肌触りは清涼感を得られ、綿の優れた通気性はムレにくく快適な着ごこちを叶えます。レーヨンと綿を混ぜた生地なら、両方の魅力をいいとこ取り。
この記事を参考に、自分にぴったりの素材を見つけて、夏を爽快に乗り切りましょう!