[目利きにインタビュー]
第二回:スタイリスト 松田有記さん
スタイリスト:松田有記さん
1977年、新潟県生まれ。
ファッション雑誌、広告、タレントをメインにメンズ、レディス、キッズなど、ジャンルを問わず活躍。
また、数年前からは企業経営者などのスタイリングを個人的に提案する、パーソナルスタイリングも行っている。
スタイリスト目線でみたDOUBLEHOT(ダブルホット)への、ご意見をお聞かせください。
松田さん:
まず着てみて感じたことは、DOUBLEHOT(ダブルホット)は、風合いが良いし、生地もしっかりと厚みがあるから、インナーっていうより、普通のコットンTシャツとして使えるなって印象です。一枚で着ても全然おかしくない。いいなと思います。もちろん、DOUBLEHOT(ダブルホット)を主体としてコーディネートもできますし、インナーとしてみたときには、ちょっと変わった存在なのかもしれませんが、カジュアルファッションとしては、非常にベーシックなTシャツです。
同じインナーであっても、薄軽発熱系インナーだと、いかにもインナーって感じで、てろんっとしたナイロン感があって、これは完全に見せてはいけないものっていう意識です。薄軽発熱系インナー一枚では、外には出られない、そんな人はいないですけどね(笑)。
スーツスタイルのインナーには活かせますか?
松田さん:
DOUBLEHOT(ダブルホット)は、カジュアルな着こなしに強みがありますが、もちろんスーツスタイルにも使えると思います。
僕自身はビジネスマンの経験はないですけれど、パーソナルスタイリングという仕事で、スーツのスタイリングは数多くこなしています。冬のスーツスタイルでのインナー選びのポイントは、シャツの中にあまりボリュームを出したくないので、なるべく薄くて胸元も襟元も見えないようにVが深いものを選びます。一方で、ビジネスマンの方の冬の基本的な装いって、スーツ系の方は、シャツ、ジャケット、その上にアウターを羽織るって感じだと思うのですが、スーツのアウターにはあまり重たいものを羽織らない。結構薄手のものが多い。スッキリしたスタイルと保温力のバランスを考えると、DOUBLEHOT(ダブルホット)の保温力は無視できないですね。生地は少し厚めだけれど、立体的にカッティングされているから、アウターのスタイルを邪魔しませんね。
インナーの着心地をどう感じますか?
松田さん:
かつてとは違い、今のファッションの流れでは、「着心地」ってかなり重視されている。髙かろうが、安かろうが、「着心地が良くないもの」は、良しとされない。「着心地がいい」っていうのは、もはや大前提です。それが、インナーであればなおのこと。一番肌に近いものですから、肌に直接触れるし、動きやすさにも影響がある。
昔は「おしゃれはやせ我慢だ」みたいなこと言っていましたけど、今はそんな世の中では全然ない(笑)かなり前衛的なファッションの方は違うかもしれないですけど。
ほとんどの服は、動きやすさや肌ざわりも重視して作られていますから。インナーの着心地も同様だなって思います。
保温力についてどう感じられました?
松田さん:
薄軽発熱系インナーも着ますが、寒いところから、建物に入ったり、電車に乗ったりっていうときに異常に熱くなってしまう気がしますね。
あと、冬場のロケ撮影(スタイリング)では、上下着込んで行くのですが、モデルさんの着替えで暖房がガンガンに効いたロケバスに入ったりすると、ドバーッて汗が出ちゃうことがあるのですよ。そんなときは、インナーはコットンで吸水性が良いインナーがすごくうれしいですね。個人的なには、薄軽発熱系インナーの科学的な発熱効果より、DOUBLEHOT(ダブルホット)の柔らかい暖かさ、保温力が好きですね。体を動かしてみても生地の伸びもいいし、汗もよく吸ってくれるし、すべてがちょうどいい感じです。
自宅で過ごすリラックスタイムがスタイリングのテーマです。
ホワイトのクルーネックをベースにしました。
その上には、シルクが少し入ったカーディガンと合わせて、リラックス感を出しています。白とマルチカラーの相性もいい。インナーだけど、見せても大丈夫。普段着ているコットンTシャツと同じです。
腰下は、チノパンにスニーカーで、全体としては、アメカジテイスト、ゆったりした感じがいいですね。
街で遊ぶ大人のブラックコーディネートです。
ブラックのクルーネックをベースに、ウールのカーディガン、その上に少し薄めのナイロンのコート。パンツはコーデュロイ。足元はレザーブーツ。
ポイントは、すべてブラックだけれど、素材感はすべて変えていること。
素材感を変えてみるだけで、表情が豊かになるのですよ。