今、博物館で、あえて展示物に触らせるところがあります。それまでの、ただ観るだけの展示のときより、入館者の質問が増えたそうです。旅行や観光でも、名所旧跡ではなく、朝市などの催しや特産品を作るところなどに行く人が増えています。ある時代やその土地の、人や暮しに触れたいということなのだと思います。
味だけでなく舌触りや食感も含めた味覚の志向。好みの香りだけでなく心も和らぐような匂いの志向。意識していなかった身体感覚や皮膚感覚を呼び起こしてくれる触感の志向。今、私たちは、そうした感覚をモノやコトに求めているようです。うわべだけの印象や気持ではなく、体や心の内側から沸き上がる「感覚」を求めているのです。
私たちが、お風呂やシャワーを好きなのはなぜでしょう。体を清潔にすることや、洗い流したあとの爽快感などが考えられます。ですが、それだけではない気もします。
浴槽にしばらく浸かったり、シャワーを浴び続けるときの「心地」もあります。とくに背中など、自分ではうまく触ることができないところから感じる感触があります。その感触が、「感覚」として深く静かに体の隅々にひろがり、そして、心の奥から深い解放感を呼び起こしてくれます。お風呂やシャワーには、そうした「心地良さ」もあるように思うのです。
そのお風呂やシャワーの「心地良さ」とは、「包まれ感」ではないでしょうか。自分では触れない部分を含め、水(お湯)で「体全体が包まれている感覚」です。強くもなく弱くもなく、適度な頃合いで体全体にフィットしている「心地良さ」なのだと思います。
自分では触ることができない背中などの感触。そういう感触が感じられると同時に、体全体が包まれている感覚。そうした「心地良さ」を実感できる肌着が、SEEKです。
首回りや袖回りの「当たり感」がないシームレス性。違和感を感じさせず体の動きに寄り添うフィット性。季節を通して変わらない快適感を求めたマテリアル。それらがひとつになって「包まれ感のある心地」を実現しています。
そういえば、お風呂やシャワーがストレスを軽減するのも、「包まれ感」があるからだと思えます。体を優しく覆う感触が、心をほぐしてくれるのです。慌ただしく変化する現代社会の中で、私たちが求めているのは、そうした「ココチ」なのではないでしょうか。
どうぞ、一度、SEEKに触れてみてください。博物館で直に展示物に触れたときのような、湯船に浸かったときのような、どこか懐かしくジワッとひろがる「ココチ」をお分かりいただけるはずです。