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Column コラム

Column03 肌色という大人の感性

男女差のはっきりしたモノといえば、下着もそうではないでしょうか?男女の体型の差もありますが、それだけではないと思います。例えば、男性の下着は、女性とくらべてアイテムやデザインや色柄が多くはありません。

色柄ひとつとっても、女性の下着は種類も豊富で、女性の下着に対する思いやこだわりがよく表われています。女性は、男性より感性が豊かでイマジネーションも多様です。下着の男女差は、そうした感性の違いもあると思います。

明確な男女差のある下着ですが、男女ともに共通する好感度の高い下着があります。白色と肌色の下着です。どちらの色も、シンプルなデザインのスタンダードな下着に多く見られます。肌色は、女性には以前から好まれていましたが、男性も好むようになったのはここ最近です。ファッションのナチュラル志向やカジュアル志向の基本的な流れの影響もありますが、肌色のバリエーションが増えたことも背景にあるようです。

2002〜3年あたりから、クレヨンや色鉛筆などから「肌色」という特定の色がなくなりました。グローバル化や人種差別的な理由からですが、肌色に代わって「薄橙色」、「ペールオレンジ」などになりました。中には、肌色という単一色ではなく、人間のいろいろな肌の色が表現できる24色セットの「肌色クレヨン」もあります。

トレンド的には、等身大の生き方や自然体の暮らし方の志向が顕著になった2008〜9年頃から、ファッションやコスメティックなどで「肌色系」の色が注目されるようになりました。ヌードカラーや淡いベージュやナチュラルピンクです。男性の間でも、このあたりから肌色が受入れられるようになりました。それまで下着の定番色だった「白、黒、グレー」にベージュが加わったのです。今のファッション全体の傾向を見ても、肌色は、男女ともに「新しい定番色」として位置付けられます。

肌色から受ける印象をキィワードにすると、「ナチュラル〜上品〜清潔〜やわらかさ〜素肌感〜大人らしさ〜セクシー」などになります。いろいろなモノや情報があふれ、さまざまなコトを経験した成熟社会で、男女ともに肌色が支持される理由がわかるようです。

〈SEEK〉の肌色は、「スキンベージュ」という色になります。実は、白いシャツや薄手のニットに透けにくい下着の色は、白ではなく肌色なのです。肌の色と白の下着では色の差が大きく、逆に下着のラインが目立ってしまいます。その点スキンベージュは、肌の色との差があまりなくラインは目立ちません。肌の色にもっとも近い色というわけです。

〈SEEK〉のスキンベージュは、前述の「肌色のキィワード」の中にもある「素肌感」を基調にしています。「素肌感」に、肌との境を感じさせない「カットオフ®/切りっぱなし」の印象も相まって、〈SEEK〉らしい「柔らかいセクシー感」を醸し出しています。

成熟した社会とは、大人の社会でもあります。上昇を目指していた頃の社会とは違う、「大人の感性」が求められます。ファッションでは、「セクシー感」は昔から重要なテーマでした。今でも、男女問わず外せない魅力の要素です。ですが、時代が求める感性に合わせて進化した肌色のように、「セクシー感」も時代に合わせて進化しなければなりません。〈SEEK〉の「大人のセクシー感」が支持されている由縁です。

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